先日、富山に行った際にANAのプレミアムクラスに乗ってみたので、機内の様子などを記します。
ポイント
- シートが快適。B737-800の場合は面白い仕掛けもある。
- 軽い機内食が出る。機内食が出るのは、ANAの国内線ではプレミアムクラス搭乗時のみ!
- 特典航空券でのアップグレードは有償チケットより割安(羽田〜富山路線の場合)
ANA プレミアムクラスとは
ANAの国内線で利用できる2つのクラスの席のうち上位の方です。
https://www.ana.co.jp/ja/jp/serviceinfo/domestic/inflight/guide/premiumclass/ground/
ちなみにJALの国内線はファーストクラス・クラスJ・普通席の3種類ですが、ANAの国際線はプレミアムクラス・普通席の2種類です。
プレミアムクラスは普通席よりも明らかに割高ですが、その分さまざまなメリットがあります。
プレミアムクラス搭乗者向けの保安検査場を利用可能
プレミアムクラスに乗る場合は、ANA PREMIUM CHECK-INというチェックインカウンターおよび保安検査場を利用できます。これは通常の保安検査場とは異なりプレミアムクラス搭乗者とANAの上級会員(プラチナサービスメンバー以上 or SFC会員)しか使えないものであり、一般の保安検査場よりも利用者が少ないので早く保安検査場を抜けることができます。
ただしこの利用条件に該当する人は意外と多く、それなりに行列ができるため、大幅な時間短縮にはならないかもしれません。
なお似たものとしてANA SUITE CHECK-INというものがありますが、これはANA ダイヤモンドサービスメンバーしか使えないものなので、プレミアムクラスに搭乗するというだけでは使えません。間違えてANA SUITE CHECK-INに入らないように注意して下さい!(実はANAダイヤモンドサービスメンバーであるというのなら話は別ですが…)
ANAラウンジを利用可能
ANAが運営するラウンジを利用できます。羽田空港の場合は上記の保安検査場を抜けてすぐの場所にあります。
国内線のANAラウンジの場合は、アルコールを含むドリンクを無料で飲めます。ただし食事は(ビールのおつまみを除いて)ありません。カレーは無いので間違えないように!私が行った時は、意外なドリンクとして青汁がありました。ラウンジの写真をアップしてエアポートおじさんなどと揶揄されないように注意しましょう。
ANAラウンジがある空港は限られるので注意
ちなみに、ANAラウンジがあるのは羽田・新千歳・伊丹・福岡・那覇のほか10空港の、合わせて15の空港だけです。
https://www.ana.co.jp/ja/jp/serviceinfo/domestic/inflight/guide/premiumclass/lounge/
富山空港のようにANAラウンジがなくカードラウンジのみの場合や、高知空港のようにそもそもラウンジが存在しない空港もあります。ANAラウンジ目当てでプレミアムクラスを利用する場合は、出発する空港にANAラウンジがあるか確認して予約しましょう。
広々としたシート
普通席よりも広いシートに座ることができます。例えば羽田〜富山路線の場合はB737-800が使われますが、普通席が3 + 3列なのに対してプレミアムクラスは2 + 2列なので余裕があります。
ちなみに、肘掛け部分に面白い仕掛けがあります。謎の突起があったので、回転させると、文字が出てきました。機内で眠っている時に機内食が出てきた時にどうするかを意思表示するためのものなので、安心して眠ることができます。
機内食が出る
ANAの国内線では、路線を問わず普通席だと機内食は出ません!しかし、プレミアムクラスだと機内食が出ます!
https://contact-jp.ana.co.jp/app/answers/detail/a_id/713
時間帯によって内容も変わるので、往復で乗っても飽きません。もちろん飲み物のサービスもあります。
https://www.ana.co.jp/ja/jp/serviceinfo/domestic/inflight/guide/premiumclass/meal/index1.html
ちなみに、羽田〜富山路線は飛行時間が短く、上空で巡航状態にあるのはせいぜい30〜40分程度でしたが、そんな短時間でもプレミアムクラスだと機内食が出ます。この機材だとプレミアムクラスは8席だけですが、それでも短時間で食事をサービスしなければならないのでCAさんは大変だと思います。
特典航空券だと割安にプレミアムクラスを利用可能
今回、私は航空券をANAのマイルで取りました。羽田〜富山路線の場合は片道5,000〜7,500マイル必要でした(時期によって必要マイル数は異なる)。
さて、特典航空券で取った場合は普通席しか予約できません。しかし、2日前から追加料金を払うことでプレミアムクラスにアップグレードすることができます。
https://www.ana.co.jp/ja/jp/domestic/promotions/special-info/advance-upgrade/
この追加料金は、2日前〜前日にアップグレードした場合と当日にアップグレードした場合とで異なり、また路線によっても異なります。例えば羽田〜富山路線で2日前〜前日にアップグレードした場合、追加で5,000円かかります。しかし、有償チケット場合でプレミアムクラスを予約した場合、差額は安くても6,500円かかります(普通席を「バリュー」運賃など安い運賃で抑えた場合は、さらに差額は広がる)。路線やタイミングによって異なりますし、決して安くはない差額ですが、有償チケットで予約する場合よりも割安にアップグレードできることになります。
2日前までアップグレードの申込みができないので、人気路線の場合は2日前の時点でプレミアムクラスが満席になっている可能性があり、必ずアップグレードできるとは限りません。しかし、そこまで混み合わないと予想されるのであれば、2日前のアップグレードは狙い目かもしれません。
終わりに:プレミアムクラスで快適な旅を…
ANAの国内線プレミアムクラスは、ANAラウンジの利用や貴重な機内食など、国内線に乗る上では快適な旅になります。普通席との差額は決して安くはないのですが、特典航空券で予約した場合などでお金が浮いたりした場合には、試してみる価値があるでしょう。