2022年の年末に、富士山麓の青木ヶ原樹海に行ってきました。
冬の連休中に青木ヶ原樹海へ東京から行く方法
青木ヶ原樹海にはいくつか観光スポットがあり、車で行くのが便利です。
東京から車で行くには中央道などの高速道路を使うのが一般的ですが、連休中は高速道路の大渋滞が予想されるためおすすめできません。
そこで、連休中など渋滞が予想される時期は、列車で青木ヶ原樹海の近くまで行き、そこから車に乗るのが便利です。
東京からだとJR中央本線+富士急行線に2時間ほど乗って河口湖駅に行き、そこから車を借りるのが無難な方法でしょう。ただ、個人的に列車に2時間も乗るのは疲れるので、今回は東京から新富士駅まで新幹線で行き、そこからカーシェアの車に乗ることにしました。
東京→新富士駅の注意点
新富士駅は「のぞみ」は止まらないので、「こだま」か一部の「ひかり」を使うことになります。
私が行ったのは年末年始だったので新幹線は満席ばかりでした。しかし、こだまの自由席は(指定席が満席にも関わらず)意外と空いていました。指定席が満席でも諦めずに行けば、意外とこだまの自由席に座れるケースがあることが分かります。
東京から新富士駅まで1時間程度かかります。
新富士駅→青木ヶ原樹海の注意点
駅前でカーシェアの車を借りて青木ヶ原樹海に向かって運転しました。ナビの目的地としては、富岳風穴にすれば良いでしょう。
ナビ通りに行くと、西富士道路という一見高速道路らしいものに乗ることになります。こちらは看板類が緑地なので有料道路に見えますが、実際には無料で通れるものなので、ETCカードは不要です。
西富士道路を降りると山道を走りますが、冬期は凍結の可能性があります。私が行ったときは連日晴れていたので路面のコンディションは問題なかったのですが、前日に雨や雪が降っていた場合などは雪が氷が残っている可能性があります。その場合はチェーン等の着用が必要になるほか、特に静岡県と山梨県の県境付近で通行止めになる可能性があります。
この県境付近は、降雪が見込まれる場合は早めに通行止めにするケースがあるらしい(そのように書いている看板があった)ので、雪道の運転の経験がない場合は、天気が崩れそうなときに行くのは避けたほうが良さそうです。
新富士駅から富岳風穴まで1時間20分程度かかります。
青木ヶ原樹海の観光スポット
青木ヶ原樹海といえば自◯の名所のイメージがありますが、実は観光スポットも点在しています。
富岳風穴
富岳風穴は、森の駅 風穴から徒歩2分の場所にある洞窟です。後述の鳴沢氷穴よりも中は動きやすいです。
https://www.mtfuji-cave.com/contents/wind_cave/
年中ひんやりとしており、かつては天然の冷蔵庫として使われていました。
富岳風穴〜鳴沢氷穴の遊歩道(東海自然歩道)
富岳風穴の近くに、鳴沢氷穴に通じる遊歩道があります。トレッキングシューズがあれば望ましいですが、スニーカーや運動靴でも歩ける程度の山道です。20分程度で鳴沢氷穴に行くことができます。
鳴沢氷穴
富岳氷結に似た洞窟ですが、こちらの方がアップダウンが激しく、狭い道も通るので、より探検している感が出ます。
https://www.mtfuji-cave.com/contents/ice_cave/
私は富岳風穴に車を置いていたので、遊歩道ではなく国道沿いの歩道を通って帰りました。こちらのルートだと10〜15分ほどで富岳風穴に戻ることができます(鳴沢氷穴から国道に出るまでが多少歩く)。
竜宮洞穴
パワースポットらしいです。一応はバス停があったり、山道(樹海遊歩道)を通って行けたりするようですが、風穴や氷穴と比べると人気は低いです。
https://www.yamanashi-kankou.jp/kankou/spot/p1_4357.html
駐車場があるとは明記はされていないものの、実は県道から竜宮洞穴への道に入るところに多少スペースがあるので、車で来ているのであれば駐車して行くこともできます1。
富士眺望の湯 ゆらり
「道の駅 なるさわ」に隣接する温泉施設です。富岳風穴から車で10分程度で行くことができます。
よくあるスーパー銭湯なのですが、富士山を眺めることができるほか、お風呂の種類が豊富です。個人的には洞窟風呂が面白かったです。
またお食事処もあり、湯上がりに食事を楽しむこともできます。
樹海で迷うことはあるのか?
青木ヶ原樹海は自◯の名所のイメージがあります。そして、樹海に入って迷うと脱出できないとも言われます。実際のところどうなのでしょうか?
以下の理由で、富岳風穴〜鳴沢氷穴の東海自然歩道は、日中に普通に通る上では危険はありません。
- 整備されており一般的な山道よりは歩きやすい
- 携帯電話も通じる
- このエリアなら方位磁針が狂うこともない2
- 東海自然歩道のまわりは思ったより見通しが効く上に、観光客もたまに通るので、トラブルが起きても発見される可能性が高い
ただ、東海自然歩道も以下の理由で夜間に入るのはおすすめできません。
- 中途半端に見通しが効くせいで、東海自然歩道から外れたところも登山道に誤認する可能性がある
- 溶岩の隆起のため意外と歩きにくい
- 通常の登山では「遭難したら上を目指して登っていき、尾根にたどり着けば正しい登山道に戻れる可能性がままある」という遭難時の脱出法がありますが、樹海はこの方法が使えるような山が近くにない
もし自殺の目的で行くなら、東海自然歩道沿いは観光客に発見されやすいので使えないでしょう。とある本によると、東海自然歩道以外に、より険しく観光客も入らないルートもあるほか、方位磁針が多少狂うエリアもあるようです3。ただ、上記のように風穴や氷穴などの観光スポットや温泉もあり、雄大な富士を眺めていれば気持ちが変わるかもしれません。もし本当にこの目的で行くなら、現地での滞在を多少は楽しむためにスケジュールの余裕を持っていくのが良いでしょう。