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大企業の社員なら法人向け「JALオンライン」を試してみるべき

2020-05-26

通常のJALのWebサイトとは別に「JALオンライン」という法人向けのWebサイトがあります。大企業の社員なら利用可能な場合があるので、一度試してみた方が良いということを記します。

ポイント

  • クラスJを追加料金無しで利用できる
  • 時間変更や取り消しが無料の「eビジネス」運賃を利用できる
  • 国内線サクララウンジを利用できる
冷静に考えると神サービス!

法人向け「JALオンライン」とは

JALが法人向けに提供しているオンライン予約サイトです。

https://www.jal.co.jp/jalonline/

法人向けと言っても、予約に関する基本的な機能は個人向けのサイトと変わりません。企業向けに毎月締めの後払いになっていたり、レポート出力機能があったりしますが、従業員が使う分には関係ありません。

「JALオンライン」のメリット

クラスJを追加料金無しで利用できる

JALオンラインでは、「みんなでクラスJ」というキャンペーンが実施されています。これは、普通席よりも快適なクラスJ座席を追加料金無しで利用できるというものです。

https://www.jal.co.jp/jalonline/campaign/classj/

クラスJは、普通席と比べてシートが大型になったり飲み物の種類が微妙に増えたりするものです。それだけと言えばそれだけですが、1,000円追加するだけで利用できるので人気のシートです(東京〜新大阪間の東海道新幹線のグリーン車料金は、普通車指定席と比べて約5,000円プラスなのを考えると随分と安い)。

この「みんなでクラスJ」キャンペーンが適用されると、クラスJを追加料金無しで利用できます。経費・出張規程で上位クラスの利用が認められていない平社員でも、追加料金無しであれば文句なく利用できるでしょう

なお、「みんなでクラスJ」は期間限定のキャンペーンです。しかし、私が知る限りでは少なくとも10年前には存在し、そこから延々と期間が延長されています(2010年12月にこのキャンペーンを利用して出張した記憶がある)。特段の事情がなければまだまだ続くものと思われます。
※2021/1/6追記: 2022/3/26まで期間が延長されました。

「eビジネス」運賃を利用できる

JALオンライン経由で予約すると、「eビジネス」という運賃を利用できます。

これは先得運賃よりは高いものの、正規の普通運賃よりは安く、さらに時間変更やキャンセルが無料でできます。出張先での会議が伸びたり、空港までの道中で渋滞に巻き込まれたり、寝坊してホテルや自宅を出るのが遅くなったり(笑)しても柔軟に時間を変更できるので、安心して出張できます。

https://www.jal.co.jp/jp/ja/dom/fare/rule/r_ebusiness.html

名前が似ている「JALビジネスきっぷ」という運賃がありますが、こちらはJALカードを持っており、なおかつ同一路線を2回利用するという地味に大きな制約があります。「eビジネス」運賃にはそのような制約はないので便利です。

なお、出張者個人にとってはJALマイルやFLY ONポイントが重要だと思います。これらは本人のマイレージ番号に貯まります。また「eビジネス」運賃はマイル積算率100%かつ搭乗ボーナス400ポイントが加算されるので、出張でJGC修行するのにも適しています。

国内線サクララウンジの一部を無料で利用できる

2022年7月現在、管理人のアカウントでは当該キャンペーンは出てこなくなりました。たまたま対象者にならなかっただけ(最近全然出張に行けてないので…)なのか、キャンペーン自体が終了してしまったのかは不明です。

JALオンラインの利用者向けに、「JAL国内線 サクララウンジお試しキャンペーン」というものがあります。これは、JALオンラインで予約・発券した場合は、国内線サクララウンジに期間中10回まで入ることができるというものです。

これも期間限定キャンペーンですが、「みんなでクラスJ」と同様に最近は繰り返し実施されており、最新のキャンペーンでは2020/10/1〜2021/3/31の間に10回まで利用可能です。国内線サクララウンジへの入室は、国内線ファーストクラスを利用するかJMBサファイヤ以上 / JGC会員になる必要がありハードルが高いので、これはかなり美味しい特典です。

なお、対象の空港はすべてではなく特定の空港のみです。例えば羽田空港や大阪伊丹空港のサクララウンジは利用可能ですが、那覇空港・成田空港・新千歳空港などは本キャンペーンの対象外なので利用不可です。

「JALオンライン」のデメリット

個人のクレジットカードを利用できるとは限らない

私が思いつく限り、唯一のデメリットはこれです。

「JALオンライン」で購入した航空券の費用は、基本的に会社に請求されます。その後、会社が直接JALに振り込むのか、利用者のコーポレートカードに請求されるのかは会社によって異なると思いますが、いずれにせよ個人のクレジットカードで支払うことができるとは限りません。

そのため、クレジットカードのポイントを貯めている人や、インビテーションが必要な最上級カード(アメックス センチュリオンカード・ダイナースプレミアム・ラグジュアリーカード ゴールド・JCB THE CLASSなど)を入手するために個人のカードでの決済額を稼ぎたい人(クレジットカード修行僧)には少々残念なお知らせになります。

ただし、クラスJを追加料金無しで利用できるというのは大きいと思います。通常の国内線航空券を買うことで得られるクレジットカードのポイント(還元率1%だとして数百ポイント)と、クラスJ(差額1,000円)のどちらを取るかと言われると、クラスJに無料で乗れるほうがメリットが大きいと考える人もそれなりに多いと思います。

転職経験のある方は会社の選択に注意

これはデメリットというより稀なケースでの注意点ですが、念のため記しておきます。

転職経験がある方で、以前の会社と現在の会社の両方でJALオンラインを利用できる場合、ログイン後に会社を選択する画面が出てきます。

間違って前職の方を選択して発券してしまうと、前職の会社に請求が行って非常に面倒なことが起こると予想されるので、会社の選択は間違えないように注意してください。

「JALオンライン」を使える人

これだけのメリットがあるJALオンラインですが、誰でも利用できるというわけではありません。原則として、JALオンラインに登録されている企業の従業員である必要があります。

ただ、会社全体で見て出張がそれなりにある大企業であれば、利用できる可能性が高いでしょう。そのような企業に勤務している場合は、JALオンラインの利用可否や初回利用時に必要な企業IDを、総務担当の方や秘書さんなどに尋ねてみてください。

別の方法として、法人向けのクレジットカードにJALオンラインの利用権が付帯するケースもあります。例えばアメックスのビジネスカード(個人事業主・中小企業の経営者向け)やコーポレートカード(大企業の従業員向け)を持っているとJALオンラインを利用できるようです。

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