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WordPressのパーマリンク(スラッグ)を途中で変えるメリット・デメリット

2019-11-13

このサイトはWordPressで作っているのですが、各記事のURL(パーマリンク)を変えたところ、予想通り面倒だったので、作業過程を記します。

パーマリンクを変えることについて

WordPressでサイトを作り記事を投稿すると、初期設定の場合は恐らく次のような形式のURLになると思います(実際、このサイトも一昨日までそうでした)。

https://ドメイン名.com/?p=123

このように初期設定では「/?p=xxx」で終わるURLになりますが、SEOのことを少し調べると「パーマリンクはIDなどではなく英単語をハイフンでつなげたものの方が良い」といったことが書かれたWebサイトに行き着くと思います。正直なところ、SEO対策としてどれほどの効果があるかは怪しい(よほどのものでない限り、マイナス要因になるとは思えない)とはいえ、以下のようなメリットもあるため、パーマリンクの設定を変えて、英単語をハイフンでつなげたものにする意義はあると思います。

パーマリンクを初期設定から変えるメリット

Google Analyticsなどで分析しやすくなる

個人的には、SEO的なことよりもこちらの方が重要だと思います。Google Analyticsを入れていると、ランディングページごとのアクセス数などを表示できます。ただ、その際はページのURLで表示される(例:「/?p=567」のページのクリック数がxxx件)ため、IDと記事の内容を記憶していない限り何のことか分かりません。しかしパーマリンクを英単語で構成しておけば、内容がすぐ分かるので、Google Analyticsで分析しやすくなります

パーマリンクが初期設定のときのGoogle Analyticsの画面の様子。このようにページがIDで表示される(/?p=の後で隠している部分)ので、IDと記事内容の対応を記憶していない限り何のことか分からない。パーマリンクを英単語に変えると、その名称で表示されるので、何のページかがすぐに分かる。

サーバ側の設定ファイルによるリダイレクトを行うときにトラブルが起きにくくなる

特殊な条件でリダイレクトを入れたい場合などに、Webエンジニアとしての知識がある人であれば、WordPressのプラグインを使わずに.htaccessファイルを使ってリダイレクトを行うという場合があり得ます。

この場合、初期設定の形式だとページIDに相当する部分がパラメータとして扱われるため、よく見る方法でのリダイレクト(RewriteRule + 正規表現)ができず、別の方法を使う必要があります。この辺のことは知らないとどうにもできない部分であり、解決にかなりの時間がかかることがあります。初期のパラメータを使う表現から変えておけば、このようなトラップにハマる可能性は減ると思います。

SEO的なメリットがある…のか?

SEO的な理由で英単語を入れるパーマリンクにするべきとよく言われます。正直なところどれくらいのメリットがあるかは不明なのですが、逆にやっておかないと不安になるという方は、パーマリンクを変えておけば精神的に安心するかと思います。

デメリット

パーマリンクの書き換えがかなり面倒

記事が既にある状態でパーマリンクを変えると、「投稿名」や「カスタム構造」のデフォルト設定を選んだ場合には、各記事のタイトルが日本語でURLになります。これを英単語の組み合わせに変えていく必要があるのですが、既に多くの記事があると、この書き換え作業がとても面倒です。実際にこのサイトで手作業で100記事分のパーマリンクを書き換えましたが、(昼間は仕事をしているので)1晩では終わりませんでした。

パーマリンクを考える作業が増える

英単語の組み合わせをパーマリンクにする場合、その英単語を毎回考えなければなりません。それにより少なからず手間が増すので、記事執筆のスピードやモチベーションが下がるかもしれません。

可能な限り初期の段階でパーマリンクの設定を変えるべき

上記のデメリットから分かるように、既にまとまった数の記事がある場合はパーマリンクを変えるための作業負荷が多大なものになります。また、タイミングによっては日本語タイトルが入ったURLがGoogleに認識されてしまう可能性があり、検索結果が狂うかもしれません。

WordPressのサイトを構築した直後からパーマリンクの設定は変えておきましょう。

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