※ このページは2019年6月に上海に行った時の体験を元にして書いています。
先日、出張で上海に行ってきました。中国では日本と比べてキャッシュレス決済が進んでいると言われているので、現金を使わずに現地で過ごせるかと思ったのですが、先に結論を書くと…
ポイント
- 中国人以外は意外と現金が必要
- 中国人向けのスマホ決済は非常に進んでいるが、中国人以外はその恩恵を受けるためのハードルが高い
スマホ決済は驚くほど進んでいる
最近は日本でも使える店が増えているAlipayやWeChat Payですが、中国本土ではこれらのスマホ決済が相当浸透していました。通常のお店ではもちろんのこと、観光地で写真を撮ってくれるおじさんや、屋台のような小さいお店でもスマホ決済用のコードがあり使えるようでした。完全に生活のインフラとして浸透しています。現金がなくても恐らく生活に困らないレベルかと。
クレジットカードは銀聯カード以外は使えない店が多い
スマホ決済以外のキャッシュレス決済手段としてクレジットカードが使えるお店もそこそこ多いです。ただスマホ決済ほどは広がっていません。
非常に大きな問題として、銀聯カード(UnionPay)以外はほぼ使えないです。例えば私のメインカードであるアメックスは、今回宿泊した3つ星レベルのホテルでの支払いには使えたものの、それ以外は空港の免税店であっても使えませんでした。Visaカードが辛うじて使えたというレベルです。アメックスをメインにしている方は、サブカードとして必ずVisaかMastercardのクレジットカードを持っていきましょう。
また、空港から市内に向かうタクシーはそもそもクレジットカードに対応していません。空港などで人民元の現金を手に入れないと、市内に行くのにも困るという状況でした。空港や街中にATMはあるので、海外引き出しが可能なカードも別途持っていきましょう。
まとめるとこのような感じです。
お店 | 現金 | Visa / Mastercard | American Express |
ホテル | ○ | ○ | ○ |
街のレストラン | ○ | △ | × |
街のお店 | ○ | △ | × |
タクシー | ○ | × | × |
地下鉄 | ○ | × | × |
空港の免税店 | ○ | △ | × |
5つ星ホテルの 中のお店 | ○ | ○ | ○ |
中国人以外は現金が意外と必要
上記の通り、中国人向けのスマホ決済(AlipayやWeChat Pay)や銀聯カードは大抵のお店で使えますが、それ以外のものが使えることは少ないです。短期の旅行や出張のために銀聯カードをわざわざ作るのも面倒なので、結局は思った以上に現金を用意する必要があります。ただ、さすがにホテルでの支払いには銀聯以外のクレジットカードが使えると思います(←要確認)。
ホテル代はクレジットカード(アメックスだけだと不安なのでVisaやMastercardもサブで持っていくこと)で支払うとして、それ以外の食事や観光に1日あたり500元程度の現金を用意するのが良いでしょう。
なお、5つ星レベルの外資系高級ホテルでは、宿泊だけでなくレストラン等でもアメックスが使えると思います。例えば、たまたま立ち寄ったWaldorf Astoria Shanghai on the Bund(ヒルトン系列の最高級ブランドのホテル)の2階のラウンジ的なところでコーヒーを飲んだときには、アメックスで支払いができました。お金に余裕があれば外資系高級ホテルに泊まっておけば、空港からホテルまでの移動を何とかすれば、現金がなくてもとりあえず生活はできます。
なお、上海虹橋国際空港を利用する際の現金の入手法やラウンジについては別の記事で解説しているのでご覧ください!