年末が近づき、ふと「今年はアメックスでいくら決済したのだろう」という疑問が湧いたので、年間決済額(年間利用額)を知る方法を調べてみました。
ポイント
- スマホのアプリやオンラインサービスで年間決済額を表示する機能は無い
- 今年の利用明細をダウンロードして集計することは可能。ただし正確な金額を調べるには少々手間がかかる。
年間利用額を表示する機能は今のところ無い
アメリカン・エキスプレスのオンラインサービスやiPhoneアプリでは、直近の合計利用金額がひと目で分かるようになっています。利用明細の読み方は、以前書いた別の記事をご覧ください。
しかし、次のような場合に「今年いくらカードで決済したか」を知りたいときもあると思います。
- プラチナ・カード所有者でセンチュリオンカードのインビテーションを欲しい場合に、いくらカードを利用したかの目安を知りたい。(詳しい条件は不明ですが、多額の決済(例えば個人利用で3年間に合計1億円という噂があります)をするのがインビテーションの必要条件の1つと言われています)
- 1年でどれくらいポイントを貯められるかの目安を知りたい。(例えば、カードのポイントを飛行機のマイルに変えて旅行に行く時期を考えるのに利用)
そこで、iPhoneのアプリやパソコン向けのオンラインサービスで年間利用金額を表示している箇所が無いか調べてみましたが、見つかりませんでした。
コンシェルジュに電話で尋ねてみたのですが、本記事執筆時点(2019年12月)では年間決済額がひと目で分かる機能は実装されていないとのことでした。
今年の利用明細から年間利用額を集計することは可能
ひと目で年間利用額を調べる機能はないですが、今年1年分の利用明細をダウンロードして集計することで計算できます。
1年分の利用明細のダウンロード方法
パソコンでアメックスのオンラインサービスにログインし、画面上部の「カードのご利用状況」をクリックすると、直近の利用明細が表示されます。
この画面で、次のように条件を変更して今年1年分(1/1〜今日)の利用明細をExcelデータとしてダウンロードしましょう。
正確な利用金額を求めるには集計が必要
ダウンロードしたExcelファイルを見ると、上の方に「ご利用金額」と書かれたセルがあります。一見するとこれが年間の利用金額に見えますが、これはマイナスの利用(キャンペーンによるキャッシュバックや返品によるマイナス決済)は差し引かれていません!利用代金明細書も同様でしたが、マイナス利用を「利用金額」には含めないで表示するのがアメックスの流儀のようです。
そのため、実際に利用した金額を正確に計算するには、上記のマイナス利用を差し引いて明細を集計する必要があります。もっとも、マイナス利用の割合は少ないはずなので、大体の金額で良いなら「ご利用金額」を見るだけでも良いでしょう。
集計方法
マイナス利用を差し引いた正確な利用金額は、次の手順で集計します。
フォーマットを変換する
一見すると「金額」の列(E列)を合計するだけのように見えますが、円マークなどが入っているため文字列として扱われており、そのままでは数値としては扱われません(少なくとも本記事執筆時点のMac用Excelでは)。そのため、表の右側にVALUE()関数で数値に変換した列を追加しましょう。
引き落としの行を削除する
キャッシュバックや返品によるマイナス決済も含めて決済金額を合計する必要がありますが、このまま合計すると毎月の引き落としも含まれてしまうので、合計金額がかなり小さくなります。そのため、引き落としの行を削除する必要があります。
Excelのフィルタ機能で「ご利用内容」列(C列)に「口座振替」が含まれる行を抽出して削除しましょう。
その後、残った行の金額(VALUE()関数で数値に変換した列)を合計すれば、年間利用額を出すことができます。
アメックス・プラチナ以上を持っている場合、コンシェルジュに電話で尋ねるという方法もあります。ただ、コンシェルジュ側でも手計算する必要があり手間がかかるようです。時間があれば上記の方法で計算して、利用明細を眺めて今年1年の思い出に浸るのが良いでしょう。
終わりに:アメックスの年間利用額の出し方
上記のように、パソコンが手元にあれば1年分の明細をダウンロードして計算することができます。
今の年間決済額を知りたい方は、上記の方法で出してみて下さい。