LinkedInで外資系企業などに転職する方法(その2: 転職エージェントの選び方)

ライフハック

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幸いにもLinkedIn経由で転職エージェントからメッセージが届いたときのことを考えます(転職エージェントではなく企業の採用担当者から直接メッセージが届いた場合は、「その3: 英文履歴書の書き方」の記事をご覧ください)。このエージェントについては、次のことを覚えておいて下さい。

  • 自分に合わないと思ったら、エージェントを変えても良い。
  • 意外と長い付き合いになることもある。

転職エージェントのお仕事

転職エージェントの仕事と言えば、何を思い浮かべるでしょうか?

転職エージェントのお仕事でまず思い浮かぶのは、求人案件の紹介です。世の中には様々な職業があり、見つけづらいor非公開の場所に意外な面白い仕事があったりします。少し変わったスキルセットや経験がある場合、自分の志向も含めて細かく伝えておけば、思わぬ仕事を紹介してくれるかもしれません。そのために、自分の志向や経験などを棚卸ししておくと良いです。

また、転職エージェントは求人案件の紹介だけでなく

  • 履歴書や職務経歴書の添削
  • 選考の日程調整
  • 選考のアドバイス
  • 選考結果の連絡やフィードバック
  • 内定後の就業条件交渉

など、面接などの選考を通過して転職するためのサポートも幅広く行ってもらえます。また転職(候補)先とのやり取りはすべてエージェントを通して行います。現在の職場が多忙な場合、選考の日程調整を自力で行うと結構大変なので、調整を行ってもらえるのは思った以上に便利です。また選考結果のフィードバックも行ってもらえるのが、新卒採用とは大きく異なるところです。そして、これらを(一部ケースを除いて)無料で行ってもらえます。

ところで、上記のような手厚いサービスをなぜ無料で行ってもらえるのでしょうか?

転職エージェントは、エージェント経由で紹介した人が実際に転職した場合に、初期年収の一定割合(30%程度)を転職先の会社から得るビジネスモデルになっています。そのため手厚いサポートを行ってでも、転職を成功させるモチベーションがあります。逆に言えばスキルセットが明らかに不足している場合は転職成功率が低いため、エージェントから良い案件(良い条件だが競争が激しかったり特殊なスキルを必要とする)を紹介してもらえる可能性も低くなります。しっかりと経験やスキルセットを棚卸しした上で、LinkedInに記載しましょう。

LinkedInを使った転職エージェントとの接触方法

前回の記事でも書きましたが、LinkedInを利用していると転職エージェントからメッセージが届くことがあるので、辛抱強く待ちましょう(待てない場合で、なおかつ知り合いにLinkedInのアカウントを持っている知人がいれば、知人経由で紹介してもらうのも一つの手)。色々と過去のメッセージを眺めてみると、内容としては以下の4パターンがありました。

  1. 完全な定型文メッセージ and エージェントの専門も不明
  2. 宛名だけは公開している名前に変更しているが、エージェントの専門は不明
  3. LinkedInに公開している職歴に関連する分野のエージェントであることが、メッセージから明らか
  4. LinkedInに公開している職歴に関連しており、なおかつ具体的な条件が書かれたメッセージ(転職エージェントではなく当該会社のリクルータからメッセージが来る場合も、この傾向がある)

転職エージェントにも業界・業種の専門性があり、得意不得意もあるので、上記1や2のメッセージは無視して、最低でも3(自分の職歴に関連しそうな分野を専門とするエージェント)の条件を満たすメッセージを見てみましょう。その中で興味が湧けばLinkedIn上でメッセージを返信すれば、電話または対面での面談について返信があると思います。

面談で過去の経験やスキルセットや志向を伝えると、いくつか求人案件を紹介してもらえます。その中で選考に進みたいものがあれば、その旨をエージェントに伝えれば面接を斡旋してくれます。

転職エージェントのメリット/デメリットと選び方

転職サイトやエージェントを使わない直接応募と比較したメリット・デメリットを書くと、

メリット:

  • 見つけづらい or 非公開の求人を紹介してもらえる
  • 転職先とのやり取り(給与交渉含む)はすべてエージェント経由なので、気を遣わずに済む。気が変わって選考途中で辞退するのも可能といえば可能
  • 選考のフィードバックなど通常は知ることができない情報も共有してもらえる

デメリット:

  • エージェントが不得意な分野の案件は紹介してもらえない。運が悪いと全く興味が湧かない案件しか紹介してもらえない
  • 興味がない案件への応募を無理に勧めてくることがある(エージェントにも転職成功数のノルマが存在するため)
  • エージェントとの相性が悪いとストレスになる

デメリットが無いわけではないですが、仕事をしながら転職活動をする場合は、特に現職が忙しいのであればなおさら、転職エージェントを使うのが良いと思います。残念ながらエージェントとの出会いは運次第な面があるため、役に立たないエージェントや、性格的に合わないエージェントがいるのも事実です(後者について経験あり)。仮にエージェントが腕利きであっても、条件交渉や退職手続きなどかなりセンシティブかつプレッシャーがかかることについて、転職完了までお世話になることになるので、どうも合わないと思えば他のエージェントを探した方が良いでしょう。

ちなみに、今の時点で転職する気になっていなくても、話を聞くだけ聞いてみるというのも可能です。将来のキャリアを考える良いきっかけになると思います。しばらく経って本格的に転職する気になったときに、改めて連絡すればサポートしてもらえると思います。実際、当初は本格的に転職する気になれなかったためエージェントに話を聞くだけ聞いて放置した後、1年以上経ってから気が変わって同じエージェントに連絡を取り、転職に成功したという人を知っています。

なお、内定後の条件交渉で、エージェントが高い年収条件を引っ張り出してくることがあります。もちろん給与が高いほうが嬉しいでしょうし、エージェントにとっても売上高が上がる(想定年収の一定割合がエージェントの売上になることが多いので)ので、年収条件を上げようとエージェントが交渉します。ただ場合によっては実際の実力以上に高い年収条件が引き出されてしまうこともあります。その場合、転職後に年収に見合うパフォーマンスを発揮できないと2年目以降に年収が下がることもあり得るので注意です。

最後にもう1点だけ。転職エージェント自体は流動性が高い業界らしく、気づいたときには転職エージェント自身が転職している可能性があります。久々にメッセージを送って返信がなければ、恐らくそういうことなので諦めましょう。

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