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Amazonでのポイント還元率をカードごとに本気で高めるといくらなのか?【アメックス】【JCB】

2020-06-20

Amazonで買い物をするときに、クレジットカードで支払うことが多いと思います。その際に付くカードのポイント還元率はクレジットカードによって異なりますが、事前登録すると「ポイント○倍」というカードもあり、実態がつかみにくいものです。

さしあたり、私が持っているアメックスとJCBのカードについて、実質的なポイント還元率を計算してみました。

  • Amazonのお買い物を考えると、基本的にJCBよりアメックスの方が、得られるポイントの価値が高い。ただしメンバーシップ・リワード・プラスへの加入が前提。

前提条件

冒頭で述べた通り、事前登録するとAmazonでカード決済した時のポイントが増えるものがあります。そのため、Amazonでの買い物が多い人は、それらの登録が行われている前提で考えます。具体的には次のことを前提とします。

  • アメックス…メンバーシップ・リワード・プラスに加入
  • JCB…Oki Dokiランド経由でお買い物

アメックスのメンバーシップ・リワード・プラスは残念ながら有料(年間税込3,300円)ですが、プラチナ・カード所有者なら無料です。また、アメックスのカードはメンバーシップ・リワードのポイント以外のものが貯まるカードもあります(SPGアメックスなど)が、ここでは通常のプロパーカード(グリーン / ゴールド / プラチナ / センチュリオン)を考えます。

なお、カードによっては年間決済額によってポイントの付与率がアップするケースもあります。例えばJCBプラチナで年間300万円以上決済すると、翌年はポイントの付与率が70%アップします。ここでは、このような決済額による付与率アップはいったん除外することにします(最後に考えます)。また、期間限定でポイントの交換レートが変わるキャンペーン(アメックスだとたまにある)等も除外します。

得られるポイントの付与率

まず、Amazonでのお買い物で得られる各カードのポイントの量を考えます。

アメックスの場合

アメックスのカードで買い物代金を決済すると、100円につきメンバーシップ・リワードのポイントを1ポイントを得られます。

ただ、「メンバーシップ・リワード・プラス」に加入していると、Amazonの場合は3倍のポイントが付き、100円につき3ポイントを得ることができます。そのため、ポイントの付与率は決済金額の3%となります。

JCBカードの場合

JCBのカードで買い物代金を決済すると、1000円につきOki Dokiポイントを1ポイントを得られます。

ただ、JCBのポイントサイトであるOki Dokiランド経由でAmazonのサイトに入ると2倍のポイントが付き、1000円につき2ポイントを得ることができます。そのため、ポイントの付与率は決済金額の0.2%となります。

ポイントの価値

上記でポイントを得られる割合は分かりましたが、そのポイントの価値はカードによって異なります。しかも、使い道によってポイントの移行割合も変わったりするため、ポイントの価値は一概には語れません。そのため、いくつかのケースでポイントの価値を記します(最低交換ポイント数は無視し、すべて1ポイントあたりで換算)。

ポイントの使い道アメックス*1JCB
カードの引き落とし額に充当
(キャッシュバック)
1ポイント = 0.5円*21ポイント = 3円
ANAマイルに移行1ポイント = 1マイル1ポイント = 3マイル
デルタ航空マイルに移行1ポイント = 0.8マイル1ポイント = 3マイル
Tポイントに移行1ポイント = 0.5 Tポイント1ポイント = 4 Tポイント
百貨店商品券
(JCBギフトカード)
1ポイント = 1/3円1ポイント = 約5円*3
各カードの1ポイントで交換できるもの
  1. アメックスはメンバーシップ・リワード・プラスに加入している想定
  2. 旅行関連以外の支払いに充当する場合
  3. 正確には5円を少し下回る(1ポイント = 約4.762〜4.975円)

結局、ポイントの還元率はいくらか?

Amazonでのお買い物で得られるポイントの付与率と、ポイントの価値を考慮して、総合的な還元率を考えてみます。そのために、付与率とポイントの価値を掛け算してみた結果がこちらです。

ポイントの使い道アメックスJCB
カードの引き落とし額に充当 [円]
(キャッシュバック)
1.5%0.6%
ANAマイルに移行 [マイル]3.0%0.6%
デルタ航空マイルに移行 [マイル]2.4%0.6%
Tポイントに移行 [Tポイント]1.5%0.8%
百貨店商品券 [円]
(JCBギフトカード)
1.0%1.0%
Amazonでの決済金額で交換できるものの割合([ ]内は単位)

こうして見ると、アメックスの還元率はJCBと比べると全体的に高いことが分かります。メンバーシップ・リワード・プラスに加入していることが前提ですが、Amazonでのお買い物は可能な限りアメックスで決済した方が良さそうです。

参考:JCBスターメンバーズを考慮した場合

JCBカードの場合、一定の決済額になるとポイントの付与率がアップする、JCBスターメンバーズという制度があります。

https://www.jcb.co.jp/point/earn/star-members/

一般的なサラリーマンの場合、年間300万円(= 平均で毎月25万円)をカードで決済するのは結構大変ですが、年間100万円(≒平均で毎月8.3万円)決済するのは、決済をJCBカードに寄せれば難しくないと思います。

そこで、年間決済額が100万円以上300万円未満の「スターα PLUS」が適用された場合のポイント還元率を上記と同様に考えてみます。この場合、ポイント付与率が1.6倍になります。

ポイントの使い道アメックスJCB(スターα PLUS適用)
カードの引き落とし額に充当 [円]
(キャッシュバック)
1.5%0.96%
ANAマイルに移行 [マイル]3.0%0.96%
デルタ航空マイルに移行 [マイル]2.4%0.96%
Tポイントに移行 [Tポイント]1.5%1.28%
百貨店商品券 [円]
(JCBギフトカード)
1.0%1.6%
Amazonでの決済金額で交換できるものの割合([ ]内は単位)

スターαPLUSを適用したとしても、JCBギフトカードに交換する場合を除いてアメックスの方が有利という結果になりました(メンバーシップ・リワード・プラス未登録だとすると、マイル以外はJCBの方が有利になります)。もうちょっとJCBにも健闘してもらいたかったところですが…。

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