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【サボってもOK】忙しい人のための家計簿の書き方【息抜きに使える金額も分かる】

2020-01-01

お金が有り余っている人は別として、大半の家庭では「毎月の収支管理には家計簿を付けるべし!」とよく言われます。しかし、現実問題として毎日漏れなく家計簿を付けるなど不可能です。また、毎月の貯蓄額の目標を作っても、今日の時点で何円余っているかが分からないと、たまの息抜きもできないのでやはり継続不可能です。そこで

  • 途中でサボった日があっても原理的に続行可能
  • 月の途中でも、息抜きに使っても良いお金がひと目で分かる

という条件を満たす家計簿を作ってみました。

途中でサボっても継続可能な家計簿のつけ方

伝統的な家計簿はこんな感じで書いていくことになると思います。

  1. レシートを手元に残しておく
  2. レシートを日付順に並べて、費目ごとに毎日の金額を合計していく
  3. 最終的な金額の合計を、その月の支出とする

数字を積み上げていく方式であり、漏れなく記入すれば毎月の出費が分かります。

伝統的な積み上げ方式の家計簿の大きな欠点

この方式の大きな欠点は、1枚でもレシートの漏れがあると正確な支出額を出せないため、サボることができないということです。

すべてのレシートを確実に残しておく自信がある方は、この方法で構いません。しかし、レシートを100%残しておくことは現実問題として不可能だと思います!

発想の転換による解決方法

そこで逆の発想として、手元の現金や銀行口座の残高から逆算して支出額を出すようにします。例えば1/1に口座残高が100,000円(手元の現金0円)で、途中でATMからいくらか引き出して1/10に残高が90,000円になっていたとします(ATM引き出し以外の入出金はないものとする)。そして手元のレシートの合計金額は7,000円、手元の現金が2,000円だとすると、1/1〜1/10までに使った金額は8,000円(= 100,000 - 90,000 - 2,000)になります。レシートから計算される出費と比べると1,000円の差がありますが、きっとレシートを紛失したのでしょう。

1,000円を何に使ったかは不明ですが、何かに使ったのは確かなので、不明な出費としておきます。このやり方だと、レシートを無くした場合に不明な出費は出てきますが、少なくとも毎月の出費額合計は正しく出てくるので、途中でサボっても続行できます。

ちなみに残高から逆算するというアイディアは、『会計HACKS!』という本に載っていました。他にも基本的かつ重要なことが載っているので、この本は家計改善の手始めにオススメです。

今の時代の解決方法

上記の方法を行うために、現金や口座の残高を定期的にチェックする必要がありますが、今の時代であればMoney Forwardを入れておけばすべて解決します。クレジットカードや銀行口座と連携しておき、現金で払ったものだけ分かる限り手入力しておけば、上記の計算を自動で行ってくれます。私は可能な限りキャッシュレス決済する派であり、クレジットカード等の出費が自動連携されるので、出費の手入力はほとんどありません。

https://moneyforward.com/

なお、Money Forwardでは手元の現金も管理することでより精緻に収支を出す機能もありますが面倒そうなので、現金管理は行わず、1万円程度の誤差は無視する前提で気楽にいった方が良いと思います(可能な限りキャッシュレス決済すれば、そもそも現金をあまり持ち歩く必要がないですし)。

月の途中でも息抜きに使って良いお金がひと目で分かる方法

例えば毎月の手取りの収入が30万円で、諸々の固定費(家賃や光熱費など)が18万円だとします。その上で毎月5万円貯金するとすると、残りの7万円(= 30 - 18 - 5)は自由に使えることになります。ここからランチ代を含む食費を賄うほか、たまに友人と飲みに行くのかもしれません。

資金の余裕を見るのは意外と難しい

ただ、月の途中でいくらの余裕があるかは、すぐに分かるものでしょうか?

例えば手元に3万円残っていたとしても、タイミングによって黒字か赤字かが変わります

例えば、今日が20日だとして、自由に使える6万円から毎日の食費等(平均2,000円と仮定)を支払っていたとすると、単純計算すると手元には2万円(60,000 - 2,000 * 20)残っているべきなので、手元に3万円残っていたら1万円の余裕があり、1万円で飲みに行っても問題はありません。しかし今日が10日だとすると手元には4万円(= 60,000 - 2,000 * 10)残っているべきなので、3万円だとその時点で使いすぎになります。

このように、手元の残額だけだと余裕があるのか使いすぎているのかがすぐには分かりません。

理想論を言えば、一切の息抜きをせずにひたすらお金を貯めていけば良いでしょう。ただ、たまに友達と飲みたいときもあるでしょうし、欲しいものもできるでしょう。一切の息抜き無しに生活するとストレスが貯まり、精神衛生上よくありません。

解決方法:日毎の累計出費予定額と比較する

毎月の固定費が何日に支払われ、なおかつ毎日使う食費等の平均額が分かれば、特定の日の時点での累計出費額を予測することができます。

例えば、毎月10日までの固定費が電気代の5,000円のみで、毎日の出費が平均2,000円だとすると、10日時点の出費額は5,000 + 2,000 * 10 = 25,000円になります。Money Forwardで出した10日時点の支出が25,000円より少なければ余裕がある(その分は自由に使って良い)し、多ければ使いすぎ(その分は11日以降の出費を減らすことで帳尻を合わせる)と言えます。

このように、毎月の固定費と毎日の出費の平均額から、任意の日付での出費予定額が分かるので、Excel等で計算して比較すれば資金の余裕が分かります。

2つの条件を満たす家計簿スプレッドシート

上記の2点を満たすスプレッドシートを作ってみました。

https://to-the-heights.com/wp-content/uploads/2020/01/Daily-expense.xlsx

使い方

  1. 左側のD・E列に収入や支出の金額と日付(Money Forwardで認識する日)を入力してください。
  2. D39セルの収支がゼロまたはプラスになっていることを確認して下さい。もしマイナスになっていれば、その時点で赤字が確定するので、毎日の出費か貯蓄額を減らすようにして下さい。
  3. Money Forward上で表示される今月の支出額を、O列に入力していってください。途中で空欄ができても大丈夫ですが、入力すればするほど精緻になります。
  4. Q列がその日の時点での余裕額になります。月末時点でこれが0以上になっていれば、すべての固定費を支払って、なおかつ貯蓄をしてもお金が余ったことになります。

D39セルの収支は、収入から想定支出や貯蓄額を引いた金額なので、プラスになっている分はそのまま自由に使えるお金になります。もし大幅なプラスになっている場合は、まずは固定費に漏れがないか確認して下さい。それでも大幅なプラスなのであれば

  • 貯蓄額を増やす
  • 投資する(投資に振り分ける金額は固定費に入れる)
  • 自分への投資のために書籍などを買う
  • ブランド物を買い漁る
  • 銀座か六本木あたりで豪遊する
  • 海外旅行を楽しむ
  • 愛人を養う(笑)

などしても構いません。

私の場合はExcelファイルとして入力するのではなく、Googleスプレッドシートにアップロードして、スマホから閲覧・編集できるようにしています

注意点

  • 上記のリンクからファイルをダウンロードして、自分自身で変更して使うのは自由です。ただしファイルを他者に配布するのはやめて下さい(このサイトにリンクを張るのはOK)。
  • ブログ等でリンクを張る場合は、上記のリンク先のURLではなく、この記事に対して行って下さい。

-マネー

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