プレゼンテーションの資料を作るときに使う画像などに、Windowsに標準で付いてくる「ペイント」でモザイクをかける方法を説明します。
モザイクをかけたくなるとき
社外の人に見せるプレゼンテーションに、成果物のイメージの画像を入れたくなるときがあります。その場合、例えば数値のレポートを成果物にするのであれば、イメージとなるものをExcelやBIツールなどでパパッと作り、Alt + PrintScreenすれば画像を貼り付けることができます。しかし、「クライアントから受領したサンプルデータを使っているが、生々しすぎてここでは出せない!」「自分の名前やIDが画面に出てしまっている」ということもあるかと思います。
一番簡単な隠し方は白・黒・グレーなどの色の図形オブジェクトを重ねることですが、どうしても格好悪くなります。それよりは、モザイクをかける方がイメージは良くなると思います。
モザイクのかけ方
1. スクリーンショットをとる
まずはAlt + PrintScreenなどで、モザイクをかけたい場所を含む画像をコピーしましょう。
2. ペイントを起動し、画像を貼り付ける
上記でコピーした画像を貼り付けるためにペイントを起動します。
スタートメニューからマウスで探すのが通常のやり方ですが、時間がかかりますよね。少なくともWindows 10であれば、スタートメニューを出した直後にキーボードで「mspaint」(←ペイント の実行ファイル名)と打ってEnterを押せばペイントが起動します。
ペイントが起動したら、Ctrl + Vでコピーした画像を貼り付けます。
3. モザイクをかけたい場所を選択する
ペイントの[ホーム]リボンの[選択]ツールで、モザイクをかけたい場所を選択します。
4. 縮小する
同じく[ホーム]リボンの[サイズ変更]をクリックし、サイズ変更で単位がパーセントになっていることを確認してから、水平方向を25%に変更して(「縦横比を維持する」がONになっていれば、水平方向も同時に25%になるはず)、OKをクリックします。
すると、サイズが1/4に縮小されます。
5. 拡大する
この時点で、縮小された後の範囲が選択されているのですが、それを変えずに(キャンバス上では何もクリックせずに)再度[ホーム]リボンの[サイズ変更]をクリックし、今度は400%に拡大します。すると、モザイクがかかります。慣れれば、2.から5.まで10秒でできます。
仕組みとモザイクの粗さの変え方
実際にやってみると分かると思いますが、縮小をした時点で縦横は1/4になるので、選択範囲に含まれるピクセル数が1/16 (= 1/4 * 1/4)になります。それを4倍したので、モザイクがかかっているように見えるわけです(復元不可)。
この時の倍率を変えることでモザイクの粗さを変えることができます。そして縮小してから拡大した際に、サイズが1倍になっている必要があります…と書くとややこしいので、倍率については次のリストを参考にしてください。とりあえず1/4倍→4倍にして手順5まで進みましょう。そして出来上がりを見て粗さを変えたければ、Ctrl + Zを2回押せば手順3の直後まで戻るので、手順4と5を再度行ってみてください。
- 2倍…手順4で50%、手順5で200%(←モザイクが細かい)
- 3倍…手順4で33%、手順5で303%
- 4倍…手順4で25%、手順5で400%
- 5倍…手順4で20%、手順5で500%
- 10倍…手順4で10%、手順5で1000%(←モザイクが粗い)