飛行機に乗るのが怖い人に贈る、安心するための小話

飛行機・鉄道

今でこそ飛行機に乗ることはたまにありますが、初めて乗るときは怖かったです。墜落したらどうしようなどと思うものです。飛行機は怖いものではなく楽しいものだと思うためのエピソードをいくつか紹介します。

飛行機よりも普段の生活のほうがよっぽど危険

実は飛行機は「世界一安全な乗り物」と言われています。

アメリカ国内において自動車に乗って死亡事故に遭遇する確率は0.03%なので、その33分の1以下の確率ということになる。これは8200年間毎日無作為に選んだ航空機に乗って一度事故に遭うか遭わないかという確率である。これが「航空機は最も安全な交通手段」という説の根拠となっている。

Wikipedia 「航空事故」より

そう、実は自動車による死亡事故の方が確率が高いのです。実際、2001年の911事件のあとに航空機を避けて自動車を利用する人が増えた結果、アメリカでの自動車による死亡事故者数が増えたとか。飛行機に乗って死亡事故に遭うことよりも、その飛行機に乗るために空港へ行くことの方が危険と言えます。

怖いと思っていることはパイロット等にとっては日常でしかない

飛行機に慣れていない人にとって、飛行機で怖いと感じることはいくつかあると思いますが、これらはあくまでも正常なことでしかありません。

離陸時の急加速やエンジン音が激しい

これは正常です。むしろ、離陸しようとしている時に急に加速が止まったりしたら異常なので、場合によっては安全のしおりにある緊急時の体勢をとりましょう。

翼がたわんでいる

翼がたわんでいるのは正常です。むしろたわまないように固く作りすぎると折れてしまいます。

翼の一部が動いている・中身がむき出しになっている

翼の一部は、操縦席からの操作で動きます。離陸時や着陸前にはフラップと呼ばれる部分が広がり、見かけ上の翼の大きさが広げることで揚力を上げて失速しにくくします(離着陸時以外は空気抵抗になるので閉じます)。広がった際に中身が一部見えることがありますが正常です。

また着陸後にフラップ以外の部分が上に曲がります。これはスポイラーと呼ばれるものでエアブレーキの役割を果たしており、これが出てくるのも正常です。これによっても翼の中身がむき出しになります。

地面が見えるのがこわい

地面が見えると高さを感じるので恐怖かもしれませんが、(離陸直後の話であれば)上昇してそのうち雲の上に行くので見えなくなります。また、地面から相当の距離があるときは高度も高いのですが、何か異常があった場合にも対応する時間的余裕があるとも言えます。

乱気流でふわっと浮いた感じになるのがこわい

パイロットは気象レーダーや地上からの情報を頼りに、なるべく揺れの少ない空域を飛ぼうとしますが、突然の乱気流はどうしょうもありません。むしろ乱気流が起こる場合も想定して飛行機は設計されていますし、パイロットも訓練しているので、不必要に恐怖を感じないことです。そんなことより(お手洗いなどで席を立つ場合を除いて)常にシートベルトをしましょう。

ハイジャックに巻き込まれるのがこわい

これはもう事故としか言いようがないですが、飛行機によってはスカイマーシャル(飛行機内の武装警官のようなもの)が乗り込んでいる場合があります。またハイジャックされた場合に地上に知らせる手段も飛行機にはあります。それよりも自動車で死亡事故に遭う可能性のほうが高いです。

一番の対策は飛行機の運用を知って楽しむこと

色々なこわさは、結局は飛行機の運用を知らないことによるものだと思います。一番手っ取り早く知る方法は、フライトシミュレーターのゲームで飛行機の操縦を知ることです。実は私が恐怖心を克服したのはこれによるものです。フライトシミュレーターのゲームはいくつかありますが、いかにもゲームっぽいものよりも、なるべくリアルなものの方が良いと思います。

以前はMicrosoft社がFlight Simulatorのソフトを発売しており、非常にリアルでコアなファンも多く好評でした。私もこのソフトを愛好していた時期があり、正直なところ慣れないうちは墜落しまくる(ソフト自体はパソコンのテンキーボードだけでも操作できるようになっていましたが、実質的には外付けのジョイスティック等が無いと着陸はほぼ不可能)のですが、おかげで離着陸時のエンジンやフラップ・スポイラーの使い方も学習できました。

残念ながらこのMicrosoft社のFlight Simulatorは開発が終了して久しいのですが、X Planeというソフトは今も開発が続けられています。もし次に飛行機に乗るまでに時間の余裕があれば試してみるのもまた一興でしょう。