読書

ダイレクト出版の月刊ビジネス選書のメリット・デメリット

2018-10-01

ダイレクト出版という会社の月刊ビジネス選書というサービスがあります。これを開始してからしばらく経ったので、思うことを記していきます。

月刊ビジネス選書とは?

ダイレクト出版は、事業の1つとして海外で販売されているビジネス書を翻訳して販売している会社です。

この会社から発売されている書籍は通常の書店では売られておらず、ダイレクト出版から直接購入することでのみ入手できます(もっとも、Amazon等で中古本が売られていたりしますが、少なくとも新品を入手できるルートは直接購入のみのはず)。海外では良い本として知られている(らしい)ものを翻訳しているため、値段は比較的高めではあるものの、内容は充実しており、読み応えのある本ばかりです。

ちなみにダイレクト出版の本に限らず一般論として、洋書には実に多くの情報が書かれています。仕事で使う知識を得ようとして日本語の本をどれだけ探しても見つからなかったのに、洋書コーナーに行くと必要な本が普通に売られていたりします。日本語の本しか読まないというのは、自分の知識の世界に大きな制約をかけているようなものです。ダイレクト出版の商品は洋書でかつ良いものとされている本を翻訳しているので、比較的手軽に洋書なみの知識を得ることができます。

月刊ビジネス選書とは、ダイレクト出版から毎月1冊自動的に本が送られてくるサービスです(月によっては2冊送られてくることもあります)。どの本が送られてくるかはその時の運次第なのですが、実際のところビジネスの勉強をするために書籍を選ぶというのはそれなりに時間がかかるものであり、それを代行してもらえるというのは面白いかと思います。なお、少し読んでみて「今月の本は自分には合わないな」と思ったら、サポートセンターに連絡するだけで、書籍を返品せずとも返金されるという、ユニークな保証サービスも付いています。

実際に試してみて気付いたメリット・デメリット

今年に入って始めてみて、気付いたことをいくつか記していきます。

書籍自体は確かに良いものだと思う

先に書いたとおり、海外では良い本として知られているらしいものを翻訳しているため、内容は充実しています。正直、日本でここまで書いているものは無いんじゃないかというような書籍もあったりします。

何が届くかは運次第

届くものはこちらでは制御できません。全般的に、起業やマーケティング関連の書籍が多いため、経営者・個人事業主や、マーケティング・ブランディング担当者などには役に立つと思います。ただ、もちろん合わないものも出てくるでしょうから、返金を依頼することも可能です。とは言っても返金を受ける人は全体の1%以下らしく、実際に「今の自分が求めているものとは違うな」と感じても「後で使うかもしれないし、返品不要とは言われても良さそうな本なので持っておきたいし返金を依頼する気にはならないな」と思ってそのままにしておく人が多いのかもしれません(このビジネスモデルがよくワークするものだと感心してしまいます)。

なんだかんだで積読状態になる

届くペースは毎月1冊であり、忙しいビジネスパーソンでも読めるはずです…が、内容が充実しているため、軽く読み流すor読み飛ばすということはやや難しい本ばかりです。もっとも、積読状態になっている人はそこそこいるらしいので、罪悪感を感じず、必要なときに読むというスタンスで良いかと思います。なお、1冊あたりの厚みがそれなりにあるため、本棚のスペースを取るのがやや難点。

電子書籍は専用アプリが必要

この月刊ビジネス選書の会員になっている間は、ダイレクト出版の商品数十冊分の電子書籍も読み放題になります。(2019/4/21追記:会員向けに配信されたメールによると、今までは最新刊が毎月追加されるようになっていましたが、今後は電子書籍ライブラリーの更新が毎月ではなく年数回の不定期になるとのこと)

あいにくKindle等には対応しておらず、専用のアプリ(スマートホン・タブレット端末)が必要です。ただしこの専用アプリには読み上げ機能が付いており、しかも読み上げ速度も変更可能なため、目が疲れたときなどには良いと思います。また、一度書籍データをダウンロードしておけば、オフライン状態でも読むことができます。

米国の本が多いため、すべてを鵜呑みにはしないこと

全部が米国の本とは限りませんが、いくつかの本を読む限りは米国の著者が書いた本が多いように思います。ビジネスの基本原理は国によって大きく変わることは無いはずなのですが、ちょいちょい日本の事情と異なる記載があるため、自分のビジネスに応用する場合は多少の味付けが必要です。特に投資に関するものは、税法などが日本と異なる場合がままあるため、自分から日本の法制度について調べていくようにしましょう。

広告メールが毎日届くようになるが、そのメール自体が勉強になる

申込みを行うと、毎日メールが届くようになります。大半はダイレクト出版の書籍の宣伝だったりするのですが、このメールにビジネス知識が書かれており、なかなか読ませる内容に仕上がっています。個人的には、このメール自体が広告の勉強材料になるレベルかと思います。

まぁ正直なところ届きすぎて邪魔に思うときもあるため、メール末尾に記載されているリンクから配信停止するか、サポートセンターに電話すれば、配信は停止するはずです。また定期的に郵便でセミナー等のお知らせが届くことがありますが、こちらもサポートセンターに電話すれば配信停止にできます(私の場合、同居人になんとなく見られたくない気持ちがあったため、郵便物のみ配信停止にしています)。このサポートセンターの対応の印象は良かった。

終わりに

ネット上での評判はやや割れているイメージがあり、確かに多少人を選ぶものではありますが、届く書籍は全体的に質の高いもののように思います。日本で売られているビジネス書に読み飽きたビジネスパーソンや、今まさに事業を回しておりアイディアが欲しい経営者・個人事業主にとっては、一度試してみる価値があるサービスだと思います。

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