独特な作風で一部で根強いファンを持つ つげ義春氏の作品には、いくつかの温泉が出てきます。
作品に出てくる温泉と、東京からのアクセスについて調べてみました。調べてみると、あくまでも漫画でありフィクションなので、作品内と実際の宿名が異なっていたり、複数の温泉のイメージが混ざっている(結果として実際の宿の特定が困難)ケースもありました。
温泉 聖地巡礼リスト(具体的な宿名が判明しており現存しているもの)
「作品名 - 実際の旅館の名前(場所)」という形式で記していきます。
ゲンセンカン主人 - 大滝屋旅館(群馬県・湯宿温泉)
つげ氏が実際に宿泊した当時はひどくボロボロの宿だったようですが、数年前に改築されたため、作品の中に出てくるような面影は残っていません。しかし湯宿温泉はマイナーな温泉地として残っており、独特な共同浴場に入ることもできます。
以前、実際に宿泊してきました。
アクセス:
東京駅から上毛高原駅まで新幹線で1時間15分 → 上毛高原駅から湯宿温泉上バス停までバスで20分 → 湯宿温泉上バス停から大滝屋旅館まで徒歩で1分
https://yujuku-onsen.com/access/
長八の宿 - 山光荘(静岡県・伊豆松崎温泉)
作品中に出てくるジッさまは架空の人物だそうですが、当時のパンフレットなどが展示されていたりします。
作品中に出てくる長八の間は、50年以上前にも関わらず、作品内の描写と実物が驚くほど似ていました(言い換えれば、50年以上変わっていないということ)。
つげ義春氏の舞台探訪 – 伊豆松崎温泉 山光荘 宿泊記【長八の宿】
伊豆にある山光荘という宿に、2020年の春先(緊急事態宣言が出る前)に行ってきました。 ポイント つげ義春氏の作品のファンにとっては、50年以上前の『長八の宿』そのままの世界が残っている場所 「伊豆の ...
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アクセス:
東京駅から熱海駅まで新幹線で45分 → 熱海駅から伊豆急下田駅まで電車で1時間30分 → 伊豆急下田駅から松崎バス停までバスで50分 → 松崎バス停から山光荘まで徒歩15分
https://www.sankousou.com/access.html
なお、東京駅から伊豆急下田駅まで特急(サフィール踊り子)で行くルートや、清水港からフェリーを使うルートもあります。
二岐渓谷 - 湯小屋旅館(福島県・二岐温泉)
作品中では、二岐温泉の中でもひときわ貧しそうな温泉宿ということになっています。
最近改築されたらしく、客室はかなりきれいになっているようです。しかし、つげ義春ファンのために玄関部分は当時のものを残しているようです。一日一組限定で、なおかつ営業日が限られるため、予約は困難かもしれません。宿泊を希望の場合は、宿に予約状況を一度問い合わせてみましょう。
アクセス:
東京駅から新白河駅まで新幹線で2時間 → 新白河駅から湯小屋旅館まで車で1時間
オンドル小屋 - ふけの湯(秋田県・蒸ノ湯温泉)
作品中に出てくるオンドル式の温泉なるものは、複数人が寝そべる(+従業員が生活する)ことができる大きなものでした。現在稼働しているオンドルは、公式サイトの写真を見る限りもう少し小規模のものが複数点在しているようです。オンドル以外にも多様な内湯・外湯があり、純粋に温泉として結構楽しめそうです。
アクセス:
東京駅から盛岡駅まで新幹線で2時間15分 → 盛岡駅前東口からふけの湯までバスで110分+20分
https://www.fukenoyu.jp/ac.html
温泉 聖地巡礼リスト(具体的な宿名が不明なもの)
(後日、追記予定)