WordPressで書いたブログ記事を、他のサイトのブログに移す方法を記します。
記事を引っ越す手順
旧URLにアクセスした人でも移行先にリダイレクトさせたり、Google検索結果への悪影響を避けるために、次の手順で記事を移します。
前提条件
移行元・移行先のサイトが次の条件を満たしていることを前提とします。
- 双方ともWordPressで構築している
- 移行元の方にRedirectionプラグインをインストール済み
- 双方ともGoogle Search Consoleに登録済み
移行の手順
例として、https://source-site.net/abc/ というページを移行してhttps://destination-site.net/abc/というページにすることを考えます。
移行元の記事を非公開にする
記事の編集画面で、文書の公開状態を「非公開」にします。
移行元の記事を移行先にコピー&ペーストして公開する
文字通り、内容をコピペします。その際、画像を埋め込んでいる場合は適宜画像も移してください。またスラッグも適切に設定しましょう。
リダイレクトを設定する
このままだと、移行前のURLにアクセスするとページが見つからないというエラーになるため、自動的に移行後のURLにリダイレクトされるようにしましょう。
Redirectionプラグインをインストールしていると、左側のツールメニューにRedirectionが追加されているはずです。
移行元サイトのRedirectionの設定画面で転送ルールを新規作成します。
- ソースURL…元のURLのドメイン名より後をスラッシュで挟んだもの(今回の例だと/abc/)
- ターゲットURL…ドメイン名等も含む、移行先の完全なURL(今回の例だとhttps://destination-site.net/abc/)
この2つ以外はデフォルト設定で大丈夫です。
Google Search Consoleでクロールを指示する
URLが変わったことをGoogle検索エンジンにも知らせます。
不定期に再クロールされるようではありますが、何もしないと再クロールまで1ヶ月以上かかる可能性があります。そのため、Google Search Consoleで強制的にクロールさせます。
Google Search Consoleの左側のメニューでURL検査を選び、移行元の完全なURLを入力すると、現在Googleがどう認識しているかが表示されます(表示まで1〜2分かかります)。「カバレッジ」の項では、移行元のURLが表示されているはずなので、この状態で「公開URLをテスト」をクリックすると、リダイレクトの設定が正しく行われていれば「登録の可否」の項で移行先のURLが正規URLとして表示されます。
この状態で「インデックス登録をリクエスト」をクリックすれば、1〜2日後にはGoogle検索結果も移行先のURLで表示されるようになります。(検索結果の順位も変動しないはず)
終わりに:記事の以降は正しい手順で行いましょう
単に記事を移すだけなら、移行元で非公開にして移行先で公開するだけです。ただ、移行した旨をGoogleに教えないと、移行元のURLが検索結果に残ったり、移行先サイトが移行元のコピペのように認識されて評価が下がったりする危険性があります。
リダイレクトと再クロール指示も忘れずに行いましょう。