京阪電車という京都〜大阪を結ぶ私鉄があります。
京都〜大阪間は京阪・阪急・JRの3社が昔から乗客の獲得競争を行っているためか、京阪電車の特急は追加料金無しで乗れる特急列車の中ではグレードが非常に高いものです(以下、車両について述べる時はすべて京阪8000系列車(京阪特急によく使われている車両)のことを指すものとします)。
そんな京阪特急にプレミアムカーという追加料金が必要な車両が出てきたので記します。なお、プレミアムカーは京阪特急の中の一部の車両(号車)だけなので、それ以外の車両(号車)は追加料金無しで運賃だけで乗車できます。
京阪特急のプレミアムカーとは
少し前にたまたま京阪沿線に行ったところ、京阪特急に見慣れない車両が入っていることに気づきました。どうやら2017年8月から新設されたプレミアムカーというものらしく、乗車には区間により400円または500円が追加で必要です。せっかくなので乗ってみました。
https://www.keihan.co.jp/traffic/premiumcar/
追加料金が不要なプレミアムカー以外の車両と比較して、次の特徴があります。
- 座席が高品質
- 座席幅が広い(通常は2+2列のところ2+1列)
- リクライニングシート
- テーブル有り
- 各席にコンセントある
- アテンダントが添乗
- 希望すればブランケットや携帯電話充電器の貸出あり
- プレミアムカーのグッズを販売(なお飲食物の販売は無い模様)
- ラゲージスペースあり
- 大きな荷物がある時は便利
追加料金が必要なだけあって他の車両よりも良いものになっています。ただ、8000系自体が冒頭に書いたとおり良いものであり、全区間乗っても1時間もかからないので、通常の車両でも十分とも言えますが。大きな荷物を持っているときや、とても疲れている時(必ず着席したい時)は良いでしょう。
他の列車の有料座席との比較
他の列車の良い席と比較してみましょう。
JR東日本の快速グリーン車・近鉄特急 vs 京阪特急プレミアムカー
京阪特急プレミアムカーの方が、コンセントがあり座席幅が広い(快速グリーンシャは2 + 2列だが、京阪特急プレミアムカーは1 + 2列)ので、JR東日本の快速グリーン車よりも良いです。ただし飲食物の車内販売が無いのはマイナス。車内に自動販売機があるわけでもないので、乗車前に調達しておく必要があります。
また、JR東日本の快速グリーン車の場合は自由席しか無いので、運が悪ければ座れない場合があります(通勤ラッシュ時や休日の観光路線など)。始発駅は別として、グリーン券を買うのに少々勇気が要るという欠点がありますが、京阪特急プレミアムカーは指定席なので安心です。
近鉄特急 vs 京阪特急プレミアムカー
京阪特急プレミアムカーの方が、同じくコンセントがあり座席幅が広いので、近鉄特急よりも良いです。
東海道新幹線グリーン車 vs 京阪特急プレミアムカー
東海道新幹線のグリーン車の方が
- おしぼりが出てくる
- 全体的に揺れが少ない(新幹線という路線の特性のためカーブが少ない)
という点で良いです。
京阪特急プレミアムカーの総評
グレードの総合的な評価としては JR快速グリーン車 < 近鉄特急 < 京阪特急プレミアムカー < 東海道新幹線グリーン車でしょうか。
ただ、他のグリーン車等くらべて追加料金が非常に安い(高くても500円)なので、京阪特急プレミアムカーはお得感がある思います…と言いたいのですが、どうしても8000系の車両自体がプレミアムカーではなくても十分快適なのでお得感が出にくい…。
プレミアムカーのチケットの購入方法
プレミアムカーのチケットは、改札通過後であれば改札横の窓口で購入する必要があります(改札通過前であれば、切符売り場で購入可能だった気がする(←未確認))。たまたま私が乗車した駅に無かっただけかもしれませんが、JR東日本快速グリーン車や近鉄特急のようにホーム内に特急券の自動販売機が有るわけではないので、直前すぎると購入できないかもしれないので要注意です。
なお、予め乗ることが分かっている場合はインターネット経由で予約もできるようです。