シンガポール航空スイートクラスに乗ってみた(その2:成田行き 旧機材A380-800)

飛行機・鉄道

前回に引き続きシンガポール航空スイートについて記します。今回は実際にシンガポール発成田行の深夜便(2019年秋時点でA380-800の新しくない方の機材)乗ってみた感想を記します。なおラウンジについての情報は前回の記事に書いています。

旧機材と新機材がある

スイートがあるのはシンガポール航空が運行している飛行機の中でもA380-800型に限られますが、その中でも旧機材と新機材の2種類に別れています。ここでは、公式サイトにあるA380-800紹介ページのタイプ1とタイプ2を旧機材、タイプ3とタイプ4(「新しいA380の客室仕様」と書かれているもの)を新機材と呼ぶことにします。

Singapore Airlines - エアバス A380-800

旧機材と新機材とで席数(旧機材は12席に対し新機材は6席のみ)が異なるほか、内装も異なるようです。下記のページで「スイート」と書かれているのが旧機材で、「新しいA380のスイート」と書かれているのが新機材です。

スイートの詳細情報はこちら│シンガポール航空
シンガポール航空のスイートは、まるで空の上のプライベートルーム。自宅でくつろいでいるかのような快適な空間で、特別なおもてなしをご堪能ください。

当初、2019年7月以降に新機材が日本〜シンガポール路線に就航するというニュースがありましたが、私が乗った2019年の秋の時点では期間限定の便を除いて旧機材しか就航していません。そのため、この記事で扱うのも旧機材の情報になります。

間もなく日本〜シンガポール路線にも新機材が入る?

他の方のブログなどを見ると、新機材の日本路線就航は2020年1月からになるという予想があります。

そのため、私が書いているこの記事はすぐに古い情報になるかもしれませんが、せっかくなので情報を残しておきます。

旧機材 スイートの座席

見ての通り完全に個室です。壁は完全に天井まで伸びているわけではないので、身長が高い人なら壁を超えて見通すこともできなくはないですが、実質的にプライベートが保たれています。なお離陸時と着陸時は、安全上の理由で個室の窓と扉を全開にする必要があります。

まさに個室

離陸後は窓や扉を閉めてプライベートな空間にすることも可能です。ただしCAさんが中の様子を見る必要があるので、窓は少しだけ透けるようになっていますが、中で着替えなどしても問題ないレベルだと思います。ANAのファーストクラスだと、わざわざお手洗いに行って着替えるようになっているらしいので、自席で着替えることができるのはかなり便利です。なおパジャマや靴下、スリッパは各席に配られています。

扉と窓を閉めることも可能(ベッドへの転換後に閉めたときの写真)

ヘッドホン

ヘッドホンもノイズキャンセリング機能付きと思われるものであり、機内に響くエンジン音がほぼ聞こえません。プレミアムエコノミーのものよりもカバーが大きかったので、長時間つけていても疲れにくいものになっています。

鏡がある

意外と知られていない(?)のかもしれませんが、画面横に鏡があります。

搭乗から離陸まで

シルバークリスラウンジの近くにある保安検査(普通の空港とは異なり、制限エリア内で検査がある)を抜けるとゲートがあります。そこでSuiteと書かれた方の通路に行くと、客室乗務員の方がわざわざ出迎えて席まで案内してもらえます。席を仕切る壁が天井近くまで伸びており、完全に個室の雰囲気です。

スイート専用のボーディングブリッジ

席につくと、今回のフライトで世話を担当してくれるCA、チーフCA、そしてそのときの機内にいた数少ない日本人CAの3名がわざわざ挨拶しに席まで来ました。その後、飲み物やタオルが配られます。近くの席の人はラウンジに引き続きシャンパンを頼んでいたようでしたが、私はノンアルコールドリンクにしました。

離陸後の機内の様子

離陸して機体が安定すると、ドリンクや料理などのサービスを頼むことができます。また、今回は深夜のフライトなので眠るためのベッドも出してもらいました。

ベッドへの転換

搭乗したときは個室内に座席があるだけでしたが、離陸後にCAさんに言えばベッドに変えてもらえます。ビジネスクラスのように単にフルフラットにしたというだけではなく、わざわざマットレスを敷いてベッドを組み立ててもらえます。(単に座席を倒すだけではなく、結構ややこしい手順が必要なようです)

なお作業にはしばらく(3分くらい?)時間がかかります。私の場合、スイートに空席があったのでそこで待つように案内されました。またお手洗いに行っている間に転換作業が行われている人もいたようです。もちろんベッドに変えず座席のままにしたり、起きた後にベッドから座席に戻してもらうことも可能です。

ベッドが出現

機内食のタイミング

メニューを見ると、機内食は離陸後(夜食)と着陸2時間前(朝食)の片方または両方を選べると書かれていました。ただ、私は搭乗前にラウンジ(シルバークリスラウンジのプライベート・ルーム)で結構な量を食べたのと、ドンペリを飲みすぎたため、着陸前だけ食べることにしました(ただし、Cook the Bookで事前予約したものが2回分積み込まれているとは考えにくいので2回頼めるのは事前予約なしのメニューだけかもしれません)。

機内食の内容

私はCook the Bookで京懐石を事前予約していました。日本人の料理人が監修しているだけあって、日本人でも満足できるレベルのものになっていました。

前菜
メイン

時間配分に注意!

シンガポール〜日本のフライト時間は6時間〜6時間半程度であり、そのうち前後1時間位は離着陸のため、できることに制限があります(安全上の理由から、ベッドではなく座席でなければならない)。

機内食が出てくるのが着陸2時間前なので、ベッドで眠ることができるのは長くても3時間ちょっとです。眠る前に映画を観たりして眠るのが遅くなると、睡眠時間が1〜2時間程度しかとれないこともあり得ます。せっかくベッドで横になってもあまり眠れなくなるので、日本到着後に朝から予定がある方は休息を取れるように時間配分に注意するようにしてください。

着陸後

この飛行機の中では最上位のクラスのため、真っ先に飛行機を出ることができます。また荷物も最優先で取り出されます。日本人なので入国時の手続きはほぼ待ち時間なしでしたが、それでも手荷物受取のエリアに来たら自分の荷物が出てくるところでした。到着ロビーから少々遠いゲートに着いたためそれなりの距離を歩いたとは言え、どれだけ早く荷物が出てきたんだ…。

なお別途手配しない限り、スイートの乗客向けの自宅までの送迎サービスが用意されているわけではないので、その先は何とかして帰宅してください。遠足旅行は家に帰るまで終わりませんよ!

スイートに乗った感想

今までの飛行機の座席の遥か上をいく別世界でした。これを知ってしまうとビジネスクラスですら満足できず、エコノミークラスが苦痛に感じそうです(笑)。

今回、チケットはクレジットカード(アメリカン・エクスプレス)のポイントを貯めたのをマイルに変えて予約しました。普通に予約すると70万円〜100万円近くするのですが、時間を味方につければマイル発券でこのような贅沢ができることが分かりました。

同時に、「一生に一度」とは言わず、またスイートやファーストクラス乗ってみたいという意志が湧いてきました。そのために、もっと大きな志を持って人生プランを考えようと思いました。特に今回のスイートの乗客は私と同年代らしい人が多かったので、また乗れるように経済的な成功を目指そうと思います。