アメックスでリボ払いを行った後、一括返済するときに注意するべき点を記します。
ポイント
- 一括返済(増額返済)するためのボタンは、カード締め日の翌日から1週間程度しか出てこない
- 一括返済した翌月に利息が発生する場合がある
- リボは本当に緊急のとき以外は使わないほうが良い
初めてリボ払いを行い返済するまでの経緯
2019年10月末まで1、初めて「あとリボ」を使うと最大で5,000ポイントもらえるというキャンペーンが行われていました。私は今までクレジットカードでは一括払いしか行っていなかったのですが、ポイント欲しさに負けて5万円ちょっとをリボ払い変更にしました(5000ポイントもらう条件は5万円以上のリボ払いへの変更だったため)。
約半月後にポイントが加算され、リボの残高を一括で返済することにしたので、方法や注意点について記します。なお「あとリボ」を使った前提で書いていますが、「自動リボ」も恐らく同じ流れだと思います。
一括返済(増額返済)の方法
増額返済の方法は簡単です。まずアメックスのマイページにアクセスし、利用金額が出ているトップページに行きます。そこに出てくる「口座振替金額の変更」ボタンをクリックします。
すると、次回引き落とす金額を設定するページに移るので、希望する金額を入力します。「締め日残高全額」にすると、次回の引き落とし時にリボも全額返済されます。全額だけではなくリボの一部だけを返済することも可能です。
ところで、上記の増額返済の操作はパソコン上で行いました。スマホからパソコン用のマイページにアクセスすれば同じことができますが、スマホのアプリからの操作には(少なくともiPhoneでは)対応していません。一方、「あとリボ」の申込みはスマホのアプリ上だけで完結するようになっています。カード会社としては、なるべくリボの増額返済をして欲しくないということでしょう(年14%以上の高利で貸し付けているのと同じなので、比較的属性の良い(と信じたい)アメックスの会員に対するものとしては、割の良いビジネスなのでしょう)。
一括返済した翌月に利息が発生する場合がある
公式サイトの説明をよく見ると例示されているのですが、一括返済を申し込んでから実際に引き落とされるまでの期間に発生する利息が、リボ残高を一括返済した次の締め期間に発生します。
例えば公式サイトの例では、締め日が20日の人が25日に一括返済を申し込んで、翌10日に引き落とされたとすると、締め日翌日の21日〜引落前日の9日にはリボ残高が残っているので、その期間分の利息が発生します。これが翌月のカード明細に載り、翌々月の10日に引き落とされます。(下記リンクの「リボ残高を全額返済したときのお支払い例」を展開した中身を参照)
「なんで一括返済したのに利息が発生しているんだ!?」と思う人もいる(私はそうでした)かと思いますが、このような事情です。翌々月の利息だけの支払いが終われば、全てが終わるはずです。
残高が少し残る場合がある?
上記で「締め日残高全額」を引き落とすように設定しても、どういうわけか残高が翌月に少し残ることがあるようです(例:5万円をリボ払いにして、それを一括返済しようとしても、なぜか4万7千円しか返済できず3千円が残る?設定時のスクリーンショットが残っていないので確証はない)。
その場合、翌月にリボ残高が少し残っているので、再度一括返済の操作を行う必要があります。一括返済完了後も、念のため明細書を再度確認した方が良いでしょう。
一括返済(増額返済)するためのボタンが出てこない場合
実は私はキャンペーンのポイントが入った直後にリボの全額返済を行おうとしましたが、上記の「口座振替金額の変更」ボタンが出てきませんでした。実はこのボタンが出てくるのは増額返済を受け付けている期間中だけで、請求金額の確定日から約1週間程度しか表示されません。
具体的な受付期間はこちらに書かれているので参考にしてみてください。
https://www.americanexpress.com/content/dam/amex/jp/staticassets/pdf/bankco.pdf
リボ払いは緊急用の一時的な手段と心得るべし
リボ払いにすると、月々の支払金額がかなり減るため、パッと見での負担が減ります(アメックスの場合、リボ残高10万円ごとに3,000円+利息だけを支払う)。これに一度慣れてしまうと、途中で増額返済する気分になれない(気軽に増額返済できる貯金がある人なら、そもそもリボを使わないはず)ため、そのままリボ払いを積み重ねていき、全体で見ると多額の利息を払う or/and 支払える限度額を超えて身動きが取れなくなるということが起こり得ます。
「この高額な買物だけリボ払いしよう」としても、なんだかんだで高額な支払いは続くものです。そのため、結果としてリボ払いが常習化してしまう人が一定数います。リボ払いはあくまでも一時的なものと心得て、常態化しないように気をつけましょう。
ちなみに、高収入の人で、なおかつリボの利息の計算について十分に理解しているはずの人ですら、リボ払いにハマっている人が一定数いる(私の知り合いの公認会計士とか経営コンサルタントとか…)ので、リボ払いから抜け出すには豊富な資金と強い意志が必要なようです。