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富士山を海から眺めてみた(駿河湾フェリー 清水港→土肥港)【海上県道223号】

2020-03-22

駿河湾フェリーで静岡県の清水港から伊豆半島西側の土肥(とい)港に行き、その過程で富士山を海から眺めてみました。

駿河湾フェリーとは

静岡県の清水港と伊豆半島西側の土居港を結ぶカーフェリーです。通常ダイヤだと1日4往復し、片道約70分の船旅になります。

https://www.223-ferry.or.jp/

駿河湾を航行するため、海の上から富士山を眺めることができるのが特徴です。またカーフェリーなので自動車やバイクを運ぶこともできます。ドライブやツーリングを楽しむ人にも良いかと思います(実際、バイク乗りが何人か乗っていました)。

清水港に着いたフェリー。自動車やバイクを前方の入口から入れる

どうでもいいですが、駿河湾フェリーの公式サイトは、シンプルながらモダンなデザインになっており、個人的には良いサイトだと思います。

清水港から土肥港に行ってみた

実際に清水港から土居港に行くために、このフェリーに乗ってみました。

清水港までのアクセス

電車で行く場合、最寄り駅はJR東海道線の清水駅です。新幹線を使う場合は、新幹線で静岡駅か三島駅に行き、そこで在来線に乗り換えるのが良いでしょう。ちなみに三島駅では在来線ホームに立ち食いそばのお店があります。

清水駅の東口から無料のシャトルバスが出ているので、それに乗るのが手っ取り早いです。バスに乗り遅れた場合はタクシーに乗りましょう(約10分)。

徒歩で乗り込む場合は予約不要

駿河湾フェリーの公式サイトを見ていると、予約に関するページがあります。これは自動車やバイクで乗り込む場合に前日17時まで予約を受け付けるものであり、徒歩で乗り込む場合は予約は不要です。最大450名まで乗れるので、とりあえずフェリー乗り場まで行けば、たまたま貸し切りにでもしていない限り、積み残されることは無いかと思います。

なお自動車・バイクは、予約していない場合は当日先着順で乗り込むことになります。こちらも恐らく積み残されることはないでしょうが、自動車・バイクで乗り込む場合は念のため事前予約しておきましょう。

船内設備は充実

1階は車両の駐車スペースなので、通常のチケットで旅客が入れるのは2階と3階の一部です。また追加で500円支払うことで、3階の特別室に入ることも出来ます。

https://www.223-ferry.or.jp/shipinfo.html

一般席で入れる範囲で、船内で飲食物を売っているのは次の3箇所です。

  • 2階室内のカフェ…アイスクリームや各種ドリンク、駿河湾フェリーグッズを販売
  • 2階後方デッキの屋台…たこ焼きや223焼き(大判焼き)などを販売
  • 2階室内のフード自動販売機…焼きおにぎりやフライドポテトなどの自動販売機。昔のサービスエリアなどで見かけた、今ではなかなか見かけないもの。

このように、片道70分の船旅の割には食べ物が随分と充実しています。また通常の飲料の自動販売機(ジュースやビールなど)も何箇所か設置されているので、飲食物に困ることはありません。

なお、特別室に入るとコーヒーのサービスもあるようです。

2階後方デッキで売られている223焼き

富士山を海から眺める

駿河湾から富士山を眺めることが出来ます。富士山を、陸から(新幹線などから)眺めたり、空から(飛行機から)眺めたりしたことがある人は多いと思いますが、海から眺めた経験のある人は意外と少ないのではないのでしょうか?

富士山を海から眺める

海上県道223号

この船が通る航路は、静岡県の県道223号として指定されており、港やフェリーのデッキに県道の標識があります。「海上国道」とか「階段国道」とか「酷道」(←国道とは思えないほど道路状況が酷い区間がある国道)とかは聞いたことがありますが、「海上県道」は初めて聞きました。なお海上県道は日本で他に数箇所あるそうです。

デッキにある標識

意外と揺れる?

駿河湾内を通るとは言え、海の上を航行します。また湖などで見かける遊覧用の船よりは大きいですが、大型船というほどではないため、天気によっては意外と揺れます。

船内でお酒も販売していますが、調子に乗って飲みすぎると気持ち悪くなるかもしれないので、ある程度揺れの状態を確かめてから買うか判断したほうが良いと思います(笑)。なお船内後方のトイレなどにエチケット袋があります。

終わりに:船で楽しい旅を

飛行機や列車よりも自由に動き回ることができる船は、非日常感を味わうことができます。実際、私が乗っていたときに周りに居た人も、(地元の人を除いて)老若男女問わずはしゃいでいました。

駿河湾フェリーは景色を楽しむことができます。また、短時間の移動用の船にしては船内設備も充実しているので、楽しんでみましょう。

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