所得税の計算式がややこしい数値になっている理由

マネー

所得税の計算式がややこしいように見えて実は意味があるものだということを記します。

所得税の計算式

所得税は、所得金額に税率をかけて、控除額を差し引くことで計算できます。

No.2260 所得税の税率|所得税|国税庁
所得金額税率控除額[万円]
0万円超195万円以下5%0
195万円超330万円以下10%9.75
330万円超695万円以下20%42.75
695万円超900万円以下23%63.6
900万円超1800万円以下33%153.6
1800万円超4000万円以下40%279.6
4000万円超45%479.6

例えば、所得金額が700万円(年収ではない)の人の場合、 700 * 0.23 - 63.6 = 97.4万円になります。

ところで、この控除額は中途半端な数値になっています。なんでこんな中途半端な数値になっているのでしょうか?

税額や手取り額を連続にしようとしたらこうなった(?)

これは上記の表をグラフにしてみたら分かります。見てのとおり、税額が変わる部分でグラフが折れ曲がっていますが、連続しています。逆に言えば、所得税額が連続的になるように控除額が決められていると思われます。

所得金額と所得税額の関係

見方を変えて、所得金額から所得税を差し引いた金額(他の税金を一切考えない場合の手取り額と言えるもの)をグラフにしてみました。縦軸の縮尺の関係で傾きの変化が分かりにくいですが、やはり連続しています。

所得金額と所得から所得税を差し引いた金額の関係

このように、確かに税率が上がる点(330万, 695万, 900万など)を超えると税負担の割合が増えるように見えますが、それでも所得金額が多いほど所得税控除後の金額も増えます。所得税については、いわゆる「103万円の壁」などのように「特定の額を少し超えるとかえって手取り額が減る」ということはないので、稼げるだけ稼ぎましょう!