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海外でチップ用の少額現金を作る方法

2020-08-22

国によっては「チップ」の文化があります。チップを渡すときには少額の現金が必要ですが、外貨両替ショップや海外ATMでは、チップとして使いやすい少額の現金を手に入れるのが困難です。

いろいろなWebサイトを見ていると、チップの相場や渡し方は書いていますが、チップとして使う少額の現金を手に入れる方法が書かれていません。そこで、個人的な経験から、チップとして渡すための少額の現金をつくる方法を記します。

  • 現地で少額現金を得るのはマクドナルドが便利
  • 帰国時には現金+カード払いの組み合わせで、可能な限り外貨を使い切ってしまうのが良い

細かい外貨を手に入れる方法

日本の出国前に外貨ショップで外貨を手に入れるときや、海外空港等のATMで現金を引き出すときは、少額の紙幣はなかなか手に入らないケースが多いです(特にATMだと、最低10ドルや10ユーロ単位でしか出てこないケースがある)。「少額の紙幣(米ドル)やコイン(ユーロ)をたくさん持っていくように」とよく言われますが、チップで使うような金額(1ドルや1ユーロ単位)の現金を大量に手に入れるのは結構大変です。

しかし、チップの習慣がある国ではチップの支払いが必要です。また、観光地にあるトイレは有料のことが多いため、トイレを使うためにも少額の現金が必要です。

そのため、チップ用の現金を作るために、外貨現金を入手した後に何かのお店でさらに細かくする必要があります。現地のスーパーマーケットでお水を買うのは1つの手ですが、お釣りとして細かすぎる金額の通貨(1セント単位)が出てくることもあり、これもチップとしては使えません。チップを気前よく渡す余裕があったとしても、渡すための現金を手に入れるのに苦労するというのは残念でなりません。「よく見かけるお店」で「細かすぎない金額の商品を買う」ことができれば良いのですが…。

マクドナルドで細かい外貨を手に入れるのが便利

チップ用の現金を手に入れる方法としては、個人的にはマクドナルドで安い商品を買うのがおすすめです。

以前、ヨーロッパ(主にドイツ)を旅行したときにマクドナルドを訪れると、1ユーロ(←国によって物価が異なる)で小さい紙パックのジュースが売られていました。外貨ショップや海外ATMではせいぜい10ユーロ札以上しか入手できなかったのですが、このジュースを10ユーロ札で支払えば、1ユーロ単位の細かい小銭が手に入ります。また、マクドナルドはあちこちにあるので、お店を見つけやすいというのも魅力です。

私が訪れたマクドナルドでは、日本とは異なり商品をタッチパネルで選ぶというものでした。すべてのお店でそうなっているとは限りませんが、語学力に不安があっても簡単に注文できます。

そもそもチップ用の現金はあまり要らない?

最近は、レストランでの会計時にチップも含めてクレジットカード払いできる国もあります(ドイツなど)。この場合、テーブル会計時に店員さんがカードリーダーの機械を持ってくるので、そこでチップとして支払う金額を自分自身で入力できるようになっています。

そのようなお店では極力カードで支払い、現金を温存するようにしましょう。

帰国時に細かい外貨が余った場合

上記の方法で外貨の現金を手に入れていくと、帰国時にコインや少額紙幣が余ってしまいがちです。現地や日本の両替ショップで両替すると、一定額以上の紙幣は日本円に戻せますが、小額紙幣やコインは両替できないことが多いです。個人的には以下の方法で消費するのが便利です。

空港のお土産店で使い切る(現金+カードの組み合わせ)

非常にベタな方法ですが、空港にあるお店でお土産店を買う手があります。別に空港に限る必要はないのですが、空港内にあるお店の場合は、まずは現金で支払い、足りない分をカードで支払うことが可能なことが多いです。記憶が曖昧ですが、いくつかの国の空港で現金+カードによる支払いができました。

例えば手元に合計23.45ユーロという中途半端な金額の現金が残っているとします。この場合、例えば30ユーロのお土産を買ってレジに持っていき、現金23.45ユーロを出して、残り6.55ユーロをクレジットカードで支払うということが可能です。

日本円から手に入れた外貨を再び日本円に戻すと、往復分の手数料が発生して損なので、可能な限りお土産店で現金を使い切りましょう。

ポケットチェンジで交通系ICカードにチャージする

上記の方法でも使い切れない場合があります。例えば「欲しいと思うお土産が見つからなかった」・「現金が余り過ぎて、お土産を買ってもまだ余る」・「飛行機に乗った後に、ポケットの中から余ったコインが出てきた」場合などが考えられます(管理人は3つとも経験あり)。

その場合、日本の主要な空港にある「ポケットチェンジ」という機械が便利です。

https://www.pocket-change.jp/ja/

これは、外貨を入れると、交通系ICカード(Suicaなど)のチャージやAmazonギフト券等の形で日本円に両替するというものです(日本円の現金が出てくるわけではない)。特に、米ドル・ユーロ・中国元・韓国ウォンはお札だけでなくコインにも対応しているのが特徴です。

特に交通系ICカードへのチャージは1円から可能なので、少額のコインが余ったときでも交換できますし、交通系ICカードであれば何だかんだで使う機会が多いので、この機械は非常に便利です。

海外に行く知人に売る

最終手段として、余った外貨を知人に売るという手があります。

海外旅行や海外出張でチップの習慣がある国に行く人にとって、チップの問題は悩ましいものです。もし近々海外に行く予定のある知人がいて、なおかつ使う通貨が同じなら、その人に外貨を渡してしまうのが手っ取り早いでしょう。

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