青森県の恐山に日帰りで行ってきました。現地の様子や旅程を記します。
恐山とは
青森県の下北半島にある活火山で、日本三大霊場の一つである恐山菩提寺があります。
https://simokita.org/sight/osore/
死者への供養の場として有名です。また活火山による特異な地形を利用して、仏教的世界観での死後の世界を模したものになっています。すべてを見て回るには、1時間は欲しいところです。
イタコの口寄せも有名です。ただしごく限られたタイミングしか来ていないようです(来ている期間は混雑するようです)。
ちなみに冬季(おおむね11月〜4月)は雪のため途中の道路が通行止めになっています。秋や春に行く際は、そもそも行くことが可能かを確認するようにしてください。
入場料
大人は500円です。支払いは現金のみだったと思います。
服装
特にドレスコードがあるわけではありません。しかし、中を見て回ろうとすると岩場を歩く必要があるため、動きやすい靴で行くようにしましょう。登山靴を持っていく必要はありませんが、ヒールやサンダルはおすすめしません。
東京からの日帰りでの行き方
恐らく最も手っ取り早いのは、飛行機とレンタカーを併用する方法です。新幹線と在来線とバスを乗り継いで行く方法もありますが、バスの本数が少ないため、スケジュールの融通が利きません。また飛行機も早めに予約すれば鉄道より安いため、自動車の運転ができる人なら飛行機+レンタカーがおすすめです。
羽田空港から三沢空港までJALの便が出ています(ANAはありません)。朝9時台に三沢空港に到着し、夜19時台に三沢空港を出発する便に乗れば、日帰りで恐山観光に行くことは十分可能です。三沢空港から恐山へは片道で2時間〜2時間半かかります。具体的には次のような旅程を組むことができます。
- JAL便:羽田空港 7:45 → 三沢空港 9:05
- レンタカー:9:30〜14:00(途中で昼食や別施設の観光のための寄り道あり)
- 現地観光:14:00〜16:00
- レンタカー:16:00〜18:30
- JAL便:三沢空港19:35 → 羽田空港 21:00
※ 上記は本記事執筆時点のフライト情報を参考にしています。飛行機の時刻は変わる場合があるので、実際に行く日の飛行機の時刻を確認するようにしてください。
三沢空港は無料ラウンジはありませんが、売店やレストランなどのほか、有料ラウンジや軍用機を見ることができる展望デッキがあります。
恐山の様子
恐山に近づくと、硫黄の匂いがしてきます。現地に着くと、荒涼とした世界が広がっていました。
別府の地獄のように「○○地獄」と書かれた場所が複数あるほか、死後の世界の話で出てくる賽の河原などもあります(ただ、「賽の河原」と書かれた場所は河原のようには見えなかったのですが…)。個人的には安部公房の『カンガルー・ノート』を思い出します。
恐山の中には風車があちこちに刺さっています。風が吹くと一斉に回りだします。
温泉がある
実は恐山の中には温泉があります!
温泉がある建物(小屋)は、男湯1つ、女湯1つ、男女入れ替え制1つ、混浴1つの計4つが存在します。なかなか面白いものだったので、この温泉については別の記事で記しています。
なお、恐山の入り口(入場料を支払うところ)の横にある売店で、タオルが300円で売られています。
おまけ:恐山への道中にある施設
三沢空港から恐山に車で向かう途中には、いくつか観光施設があります。日帰りだとあまりゆっくりする余裕はありませんが、せっかくなので立ち寄ってみてはいかがでしょうか?(私は三沢航空科学館以外は実際に立ち寄りました)
三沢航空科学館
空港から車で数分の場所にあります。航空機の展示などがあるようです。
寺山修司記念館
日本の歌人・劇作家で、特にアングラ演劇では有名な、寺山修司氏の記念館があります。三沢空港から数kmの場所にあり、空港を出てしばらくすると案内板を見かけることができるかと。
https://www.terayamaworld.com/museum.html
六ケ所村原燃PRセンター
原子力燃料サイクルについて学ぶことができる施設です。
三沢空港から恐山に向かう途中の道中には、この施設の行き先が書かれた看板が付いている電柱が大量にあるため、間違いなく存在に気づくと思います。子どもにも分かるように原子力燃料サイクルについて解説しています。
道の駅よこはま「菜の花プラザ」
三沢空港と恐山の中間地点あたりにある道の駅です。なお「よこはま」と言っても神奈川県の方ではありません。
http://www.nanohana-plaza.com/
よくある道の駅のように、地場のものを売っているお土産屋さんやレストランがあります。レストランのホタテ丼や売店の菜の花ソフトがおすすめです。