2024年1月にペニンシュラ香港に宿泊しました。
今回の予約は、classictravel.comからvirtuosoレートで予約しました。なおペニンシュラ系列のホテルへの宿泊は初めてです。
ペニンシュラ香港とは
1928年に開業した香港を代表するホテルであり、「東洋の貴婦人」とも称されています。歴史の長さもさることながら、開業から100年近く経つ現時点でも香港で最高級クラスのホテルです1。
ペニンシュラ香港へのアクセス
地下鉄だと尖東駅が最寄りです。空港からエアポートエクスプレスで行く場合は、九龍駅で降りてからタクシーやUberで行くのが便利かと。なおタクシーの運転手に英語が通じるかは怪しいので、ホテル名を中国語で紙に書いたものを見せるのが無難かもしれません。
後述しますが、ペニンシュラホテル専用色のロールス・ロイスによる送迎を予約することもできます。さらに、かなり高額ですが空港からホテルの屋上にヘリコプターで行くことも可能です(実際、ヘリがホテル屋上を離発着する際の音が滞在中に3度ほど聞こえた)。また、ホテル屋上発着でのヘリコプターツアーもあるようです。
スターフェリーの尖沙咀側の港からは徒歩5分程度です。ビクトリアハーバー側から行く場合(マカオからコタイウォータージェットで来た場合など)にはスターフェリーもおすすめです。
グランドデラックスハーバービューの客室の様子
今回は18階の部屋がアサインされました。カーテンを開けると目の前にビクトリアハーバーが見えます。
窓際のソファーですが、飲料のグラスを置く台が収納されていたりします(使わないときは格納しておく)。お酒片手にソファーで外を眺めるなんてこともできます。
窓際にはパソコン作業などができるデスクもあります。デスクの奥に端子類が格納されている箇所があり、充電用のUSBポート(Type-A)や香港のコンセント(BFタイプ220V)だけでなく、日本と同じ形のコンセント(タイプA。ただし電圧は100Vではなく110V)もあるので、電圧が全世界対応の機器であれば、変換プラグを持ってくるのを忘れてもそのまま使えます。
また、客室のカーテン制御だけでなくインルームダイニングを呼ぶのにも使えるタブレットもあります。こちらは日本語表示可能なものです。
ミニバーにはよくあるコーヒーやお茶のティーバッグが入っているほか、中国茶の茶器セットや茶葉もあります。さらに、写真外上側にネスプレッソマシンがあるのですが、自分でタンクに水を入れなくても出てくる珍しいタイプ(水道に直結している?)でした。ネスプレッソでコーヒーを淹れるときだけでなく、中国茶用にお湯を出すときにも使います。
バスルームはこんな感じです。写真外左側にシャワールームがあるほか、洗面台が写真外右側にもあります。
夜になるとホテルがライトアップされます。噴水もライトアップされており、水が生き物のように動いて見えました。
ペニンシュラ香港での食事
どれも非常に美味しかったです。
ペニンシュラ香港のザ・ロビーでのアフタヌーンティー
ペニンシュラ香港のザ・ロビーで頂くアフタヌーンティーは有名で、ガイドブック等で触れられていることもあります。
通常はアフタヌーンティーの予約はできないため、行列にひたすら並ぶしかない(私が行ったときは14時過ぎに並んでいる人が一通り入場した後でも10数組が並んでいたかと)のですが、宿泊者はアフタヌーンティーの事前予約が可能です!私の場合、ホテルを予約した後にホテルのメールアドレスに英語でメールを送ることで、予約することができました。宿泊者は料金を部屋付にすることも可能です。
まず、この空間に圧倒されます。このロビー自体が観光スポットになっている感があります。この写真だと柱の影に隠れているのですが、2階からBGMを生演奏しています。
今回は男1人で楽しんだわけですが…どれもこれも非常に美味で驚きました!また紅茶も美味しい。紅茶は空になると足してもらえます。
ちなみに全部食べるとアフタヌーンティーでお腹は満たされるので、直前直後に食事の予定を入れると苦しくなります。
最後にこんなチョコレートも提供されます。
男1人滞在(つまり話し相手がいない)状態での所要時間は1時間でした。
この空間の雰囲気を壊さないため、ドレスコード指定があります。とはいってもスマートカジュアルウェアが可なので緩い方ですが、スポーツウェアやビーチサンダルなどは不可です。詳しい説明は予約時のメールの返信やホテルWebサイトに記載がありました。
ちなみに、ホテルの2階からロビーを見下ろすことも可能です。この写真の反対側(東側)からBGMを生演奏していたようです。
ザ・ベランダでの朝食
ペニンシュラ香港の朝食会場はザ・ロビーとザ・ベランダの2箇所あります。ザ・ロビーはどうやらセットメニューのようですが、あの空間はアフタヌーンティーで体験済みなので、今回はザ・ベランダでのビュッフェにしました。なおベランダという名前ですが、屋外ではなく屋内にあります。
ビュッフェなので、時間がない方や食いしん坊の方でも自由に飲食できます。洋食や中華のほかに、和食らしいものも少しだけありました。
インルームダイニング
例によってクラブハウスサンドイッチ(トラディショナル・ペニンシュラ・クラブサンドイッチ)を注文しました。注文は客室内のタブレットから可能で、付け合わせの品を注文時に指定可能です。今回はフレンチフライを指定しました。
こちらも美味でした。ちなみにサンドイッチと行っても結構ボリュームがある上に、フレンチフライもお腹を満たします。軽食ではなく食事として考えた方が良い2です。
バー
2階にバーがあります。タイミングによりますが、ピアノの生演奏を聞きながらお酒を飲むこともできます。
ロールス・ロイスによる送迎
今回、ホテルから空港までの送迎を依頼してみました。こちらもメールで事前予約可能です。特に指定がなければ、香港を出る飛行機の出発時間の約2時間半前(米国便は3時間前)にホテルを出るように出発時間が組まれます。
時間になってホテル正面玄関に行くと…いましたよ、緑色のロールス・ロイスが。写真奥に黒いベンツがありますが、ベンツが霞む存在感です。
とりあえず、全体的に2まわりくらい大きいセダンでした。シートはレザーで、床のカーペットはフカフカ。身長180cmの私が足を伸ばしても、前の座席に足がつかない(正確には、無理すればつかなくはないものの…というレベル)ほど広いものでした。
後部座席の各席にエアコンがあり、風量などを調整可能です。なお、最大で4名まで乗れる3ものの、2名までが推奨とのことです。
片道あたり1,980 HKD(約4万円)でした。高いといえば高いですが、サラリーマン生活の私としては、数千万円のロールス・ロイス ファントムの乗れる機会は滅多にないので、思い出としてはアリです。
ホテルから空港へのロールス・ロイス送迎の場合、空港にてアテンドが付きます。具体的には、車を降りると係員が待っており、荷物を持ってチェックインカウンターや保安検査の入り口まで着いてきてもらえます。アテンドが着くのは人生始めてで、アテンドが着くということも知らなかったので驚きました。今回は1人旅で荷物も少なかったので必要性は低かったのですが、家族旅行等で荷物が多い場合や、慣れない土地(特に英語も通じにくい土地)だと便利かもしれません。また特別感があるので、新婚旅行などの特別な機会での利用や、偉い人を招待するときに付けるのも良いかもしれません。
強いて言えば…、最高級ホテルであるペニンシュラ香港からロールス・ロイスで空港に乗り付けたのに、チェックインカウンターがエコノミークラスだと格好が付かないので、ワンワールドサファイア(JGC含む)やプレエコ以上利用4にて、ビジネスクラス用カウンターが使える状態にするのがおすすめです(笑)
Classic Travelによるvirtuosoレートでの特典
海外の認定旅行アドバイザーの1つであるClassic Travel社のWebサイトで、virtuosoレートで予約しました。次の特典が付きました。
- ペニンシュラタイム:24時間前までの連絡で、最長で午前6時からのアーリーチェックイン+午後10時レイトチェックアウト
- ウェルカムアメニティ
- 2名まで朝食無料
- 100 USD分のホテルクレジット
ペニンシュラタイムというのは非常に強力なアーリーチェックイン・レイトチェックアウトです5。ペニンシュラタイムはホテル公式サイトからの予約で利用可能(Expediaなど一般的な旅行サイトからは利用不可)のですが、一部の推奨旅行アドバイザーからの予約でも利用可能で、Classic Travelはそれに該当する模様。
https://www.peninsula.com/ja/global-pages/the-peninsula-promise
朝食については会場の記述にバラツキがあるのですが、とりあえず私はザ・ベランダでの朝食が無料になりました。
ペニンシュラ香港の感想
今回の滞在では、ホテルの方々の対応のレベルがとても高かったです。客のことを細かく見ているなと思う場面が何度かあり、宿泊客の動きに合わせてホテルの方々も動いている様子が見られました。
ホテルスタッフの対応に定評があり、ホテル内に多数のブランドショップがあったり、歴史があったり……日本では帝国ホテル東京を彷彿とさせました。ただ、色々な意味でホテルのグレードはペニンシュラ香港の方が高かったですが。
今回、スイートを除く客室の中では最上位ランクの部屋だったり、ロールス・ロイス送迎をつけたりしたため、1泊で20万円近くしましたが、非常に満足度の高いものでした。さすがに連泊する余裕はないですが、一生の思い出になったと思います。
- 値段も最高クラスで、ペニンシュラ香港より高いのはローズウッド香港くらい
- 本ブログでは様々なクラブサンドイッチを食べていますが、30代後半だと夜食としては苦しくなってきた…
- ただし、荷物が大きい場合は4人全員分の荷物を乗せるのは難しいらしい
- たまたまかもですが、香港のJALのカウンターはビジネスクラス用とプレエコ用が同じだった
- 除外日あり。また予約している部屋がアーリーチェックイン / レイトチェックアウト時間に空きがない場合は別室待機?