系統番号などは本記事執筆時点(2019年)のものなので、現在のものとは異なる可能性があります。ただ基本的な注意点は変わってないと思います。
京都は国内外から多くの人が訪れる観光地だけあって交通手段も多いですが、実は観光客がハマるトラップも多いです。時間・コスパ重視の交通手段を語っていきます。
実はバスは要注意
京都市内はバスが縦横無尽に走っており、JR京都駅前に大きなバスターミナルがあるので、多くの人はバスを使って移動しようとします。
このバスは実はトラップだらけで、東京など他の場所から来た人が初めて使うときには困ってしまうことがあります…。なお、以下では京都駅前の京都市バス時刻表を見ながら説明します。
https://www2.city.kyoto.lg.jp/kotsu/busdia/hyperdia/menu061.htm
超重要:春と秋は206系統・100系統・106系統・110系統は使ってはならない!
バスターミナルに行くと行列ができているのですぐに分かりますが、清水寺・祇園・三十三間堂をまわる「東山通 祇園・北大路バスターミナル」行きの206系統は観光客に人気です。
確かにメジャーな観光地を回るので一見便利そうなのですが、人気すぎて混雑が激しいです。また、途中で通る五条坂・清水道という場所は、春(花見時期)と秋(紅葉時期) は渋滞が激しすぎて「歩いた方が早い!」・「バスが来ても都内の通勤ラッシュ時の電車並みに混んでいて乗れない!」という残念なことが起こります。特に大きな荷物を持っていると絶望的な状態になります。時間を浪費して疲れるだけなので、閑散期を除いて206系統は使わないほうが良いです。
ほかに、100系統「清水寺・銀閣寺」行き、106系統「東山通 清水寺・祇園」行き、110系統「東山通 祇園・平安神宮」行きも、同じ理由で大渋滞に巻き込まれるので避けたほうが良いです。
同じ系統番号でも逆方向に進むバスある
京都駅前の時刻表をよく見ると、同じ206系統でも「東山通 祇園・北大路バスターミナル」行きと「千本通 大徳寺・北大路バスターミナル」行きの2種類があります(乗り場も異なる)。
206系統は京都駅を南端、北大路バスターミナルを北端として、環状線のように大きな円を描いて進んでいきます。「東山通 祇園・北大路バスターミナル」行きは京都駅から東に向かって反時計まわりに進み、「千本通 大徳寺・北大路バスターミナル」行きは京都駅から西に向かって時計回りに進みます。そのため、同じ206系統でも逆方向に行ってしまいます。バス前面の行き先の上に通りの名前が書かれている(まさに上記のWebページと同じ見た目)ので、よく見るようにしましょう。
ほかに86系統、88系統、205系統、208系統なども逆方向に進む2パターンがあるので要注意です。
バスは後乗り前降り・降りる時に料金支払い
東京と違って後ろから乗って、前から降ります。また乗るときではなく降りる時に料金を支払います。また市内均一区間(観光客が行きそうなところのほとんどは範囲に入っている。ただし嵐山や大原は区間外)内は料金は均一なので、乗車した場所を示す紙を乗車時に取る必要もありません(均一区間外を走るバスは発券機があり紙を取る必要があるので、念のため確認するようにしてください)。
お釣りを自動で差し引く機能はない・Suica等も利用可能
また現金で支払う場合、小銭がなければ千円札の両替機が運転席の横にあります。ここで注意すべきは、この機械は単なる両替機でしかないということです。東京の場合、例えば千円札を機械に入れると、料金(220円)を引いた780円が出てくるのですが、京都の市バスは千円札を入れると1000円分の小銭が出てくるので、改めて料金(230円)を出てきた小銭から選んで運賃投入箱に入れる必要があります。そうしないと無賃乗車になってしまうので、料金を入れるのを忘れないようにしましょう(東京出身の知り合いが引っかかったことがあるので注意!)。
もっとも、一番簡単なのはSuica/Pasmoで支払うことなので、予め潤沢にチャージしておきましょう。(オートチャージはされないので注意)
効率的な移動方法
バスには色々トラップがあることが分かりましたが、トラップの避け方を知っていれば便利です。また他の交通機関と組み合わせるのも良いです。
南北の移動は地下鉄を使い、東西の移動はタクシーを使う
京都駅には地下鉄駅もあり、烏丸(からすま)通り沿いに北上することができます。
地下鉄だと渋滞なく移動できるので、まずは地下鉄で目的地の近くまで進みましょう。そこからタクシーに乗るか、もし東西方向に動くバスがあれば乗るのが良いでしょう。
205系統「河原町通 四条河原町・北大路バスターミナル」行きで北上し、東西は徒歩で移動
上の項に近いですが、河原町通りを北上する205系統は鴨川近くを通るので、メジャーな観光地に近いです。例えば祇園は205系統で四条河原町バス停に行き、そこから東に10分ほど歩けば着きます。
渋滞は多少ありますが、206系統と違って大渋滞に巻き込まれる確率は低いので十分使えるかと。
なお、205系統には「西大路通 金閣寺・北大路バスターミナル」行きや「九条車庫」行きがありますが、これは上記とは離れた逆方向に進んでしまいます。あくまでも「河原町通 四条河原町・北大路バスターミナル」行きに乗るようにしてください。
タクシーを使いまくる
一番簡単なのはタクシーを使うことです。
京都駅のバス乗り場の横にタクシー乗り場もあります。長い行列ができていることも珍しくないのですが、タクシー自体も多く待機しているので、少し待てば乗れると思います。
京都市内は都心部と同じく、流しのタクシーが多く走っています。また東京からは多少遅れましたが、2018年4月から都内と同様に初乗り料金が500円以下になったので、遠慮せずどんどん使ってしまいましょう。
レンタサイクルを使う
京都市内の中心部はほぼ平地なので、自転車で楽に移動できます。
最近はレンタサイクルのお店も増えてきているようなので、晴れていれば、鴨川沿いをサイクリングすると気持ちいいと思います。坂の上にある清水寺や銀閣寺などは自転車で行くのは難しいですが、平安神宮や京都市動物園、京都府立植物園などを目指してサイクリングするのも良いでしょう。
京阪電車を使う
京都市内を走る電車として京阪電車があり、祇園などの観光地に行くのに便利です。
京都駅からタクシーで5分 or 徒歩10分ちょっとで京阪の七条駅に着くので、そこから南北の移動を行うと良いでしょう。
荷物は先に手放してしまいましょう
大きな荷物を持っての移動は大変すぎるので、可能な限り早く荷物をどこかに保管したいところです。京都駅にコインロッカーは大量にありますが、それ以上に需要が多いため、特に休日はロッカーがすべて埋まっている可能性があります。
少々値が張りますが、京都駅からホテルに荷物を送るサービスがあるので、先に荷物を手放してしまいましょう。もし時間があるなら、観光する前にタクシー等でホテルに直行して荷物を預けるのがベストです。
なお、京都ホテルオークラに宿泊する場合は格安で(条件によっては無料で)荷物を運んでもらえるので、京都ホテルオークラに宿泊する場合は是非利用しましょう。