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JGC修行を家族に秘密で行うためのプラン【隠密修行】

2022-09-11

JGC修行を家族に内緒で行う(隠密修行)ための方法を考えてみます。

家族に秘密のままJGC修行を行う場合の注意点

以前の記事に書きましたが、あまり飛行機に乗る機会がない人にとっては、冷静に考えてJGC修行はメリットがありません。

しかしながら、最近になって急遽JGC修行をしようと思い立ちました。詳しくは前のページに書いていますが、概ね以下の理由です。

  • 本記事執筆時点でFOP 2倍キャンペーンが行われている
  • 2023年から運賃体系が変わるので、修行に適した料金のチケットを得られなくなる可能性がある
  • 今まで何度かJGC修行を行うか迷ったことがあり、これ以上迷うのが面倒になった(迷って行わずに後で後悔するよりは、行って後で後悔する方が良い)

そこで、将来の費用対効果は無視して、とりあえずJGC修行を終わらせてしまうことにしました。

ただ…家族公認でJGC修行している人もそれなりに多いように見えますが、私の場合は諸事情により妻(共働き)には内緒でJGC修行を行うことにしました。具体的には、スーツを着て子どもを保育園に送りつつ普通に会社に出社すると見せかけて、実際には会社ではなく空港に向かい、有休を取って修行することになります1

家族に内緒でJGC修行を行うにあたっては、次のような条件が課されることになります。

修行は平日限定

土日は家族サービスに充てることになるので、土日に修行するのは基本的に不可。

そのため、平日に有休をとって修行することになります。

早朝便(または夕方以降の便)の搭乗は不可

共働きで小さい子供がいる家庭だと、子供の幼稚園・保育園への送り迎えを配偶者で分担して行っているケースも多いと思います。例えば私は朝に保育園に子どもを連れて行っています(夕方に迎えに行くのは妻の役割)。修行を秘密裏に行うためには、送り迎えへの影響も最小限にする必要があります。

朝に子どもを保育園に送っている方は、早朝便への搭乗は不可です。逆に子どもを帰りに迎えに行く方は夕方以降の便への搭乗は不可になります。

私の場合は朝に保育園に子どもを送ってから空港に向かうので、羽田空港に着くのが早くても10時過ぎです。そのため、飛行機は最速でも10時半以降に出る便に乗ることになります。残業と称して深夜に帰宅するとしても、羽田〜沖縄を1日に2往復+αするといった旅程は難しくなります。

宿泊も難しい

上と同じ理由で、保育園への送り迎えを配偶者と分担している場合は、泊りがけの修行も難しいでしょう。

出張だと言い張って泊まりがけの修行に行くという手もありますが…普段から出張に行きまくっている方ならまだしも、宿泊時は配偶者への家事の負担が大きいので、あまり頻繁に宿泊すると配偶者に怒られる可能性があります。

修行日数の最小化が必要

有休を取るにしても大量に休むわけにはいかないので、有休を取る日数 = 修行に費やす日数を最小限にする必要があります。必然的に、回数修行ではなくFOP修行になります。

安い料金で飛行機に乗りまくるのではなく、余分にお金がかかっても得られるFOPが大きい運賃(場合によっては普通運賃など高額な運賃)も使う必要があります。また、普通席ではなくクラスJや国内線ファーストクラスに乗るのが基本になります。

当日キャンセルの可能性がある

仕事の予定は調整できたとしても、子供の体調は調整できないため、急に子どもが熱を出して保育園に預けられない場合があります。

その場合は、当日に修行をキャンセルして子供の面倒を見る必要があるため、先得など当日キャンセル料が高いチケットは避ける必要があります。

トラブルがあっても当日中に東京に戻る必要がある

修行中の飛行機が欠航等になっても、翌朝には子どもを保育園に送る必要があるため、当日中に東京に戻れるエスケープルートがある空港を拠点に修行するのが望ましいです(最悪、翌朝分を妻にお願いすることもできなくはないですが、隠密修行では言い訳が苦しいので極力避けたい)。

例えば、大阪、福岡、仙台などは同じ都市内に新幹線駅があるため、運悪く悪天候などの理由で空港が閉鎖されても、新幹線で当日中に東京に戻ることができます。

一方、沖縄だと飛行機が使用不能になると東京に戻るのは物理的に不可能になります。また北海道やその他の地方空港も新幹線が通じていないため、夕方以降に欠航になると、鉄道がつながっていても当日中に東京に戻るのは厳しいでしょう。

エスケープルートが無い空港を全く使わないのは厳しいですが、できる限りエスケープルートを持つ空港をベースに修行するのが良いです。同じ理由で、当該空港を発着する便が多い空港が望ましいです。

できるだけ色々なルートを使いたい

これは制約と言うよりも完全に個人的な願望ですが…最も効率が良いのは羽田〜沖縄のピストン輸送ですが、どう考えても飽きますし、行き帰りで同じCAさんに会ってしまうという辱めを受ける場合もあるようです(笑)

そのため、単純往復はできるだけ避けて、もし単純往復する場合でも現地に多少は滞在することにして、同じ機で戻るという旅程は避けたいです。

また個人的には機内でマスクを長時間着用し続けるのが苦しいので、定期的に外に出て外したいという事情があり、長距離路線に延々と乗り続けるのも避けたいです。さらに、本ブログのネタ探し(取材)もしたいですし、日本各地の名物も空港内レストランなどで試してみたいので、できれば色々な空港やルートを回ってみたいという願望もあります。

家族に秘密のJGC修行の方針

上で書いた制約はなかなか厳しいものですが、この制約下での修行の方針を書いていきます。

運賃は特便割引が基本

先得割引は非常に安いときがあるので、時間があれば先得割引を基本とした旅程を組みたいのですが、上記の通り子供の体調不良による当日キャンセルがあり得ます。特に1歳児などは頻繁にお熱を出したりするので、当日キャンセルのリスクはそれなりに高いです。

先得割引だと当日キャンセル代は運賃の50%なので、お財布へのダメージが大きいです。一方、特便割引だと当日キャンセル料は運賃の5%なので、まだダメージが少ないです。また、先得割引だとある程度先の日程の便を予約する必要があるため、11月から修行するとかだとスケジュールが厳しいでしょう。

本当に安くするなら、当日キャンセルの確率と先得割引vs特便割引の差額から期待値を出して…ということが必要ですが、とりあえず特便割引であれば精神衛生上マシです。

なお、先得割引だとFOPの搭乗ボーナスが付かないので、搭乗ボーナス400 FOPを得るためにも特別割引を使うのがベターです。1回あたりたったの400FOPと思うかもしれませんが、修行で何度も乗ると大きいです。

株主割引も検討する

特別割引が売り切れており、普通運賃は非常に高い!という場合、株主割引を使うという手もあります。これは普通運賃の50%割引で予約できるもので、特便割引21などよりは高いことが多いですが、タイミングによっては特便割引より安いこともあります。

これを使うにはJALの株主優待券が必要ですが、JALの株主でなくても金券ショップで1枚3,000〜4,000円程度で買うことができます。株主優待券のコストを計算に入れる必要がありますが、運悪く特便割引が使えないときのことを考えて、保険代わりに予め何枚か買っておくのも良さそうです。もし余っても金券ショップで売れば半額以上は回収できるでしょう。

また当日急に修行をキャンセルすることになっても、キャンセル料(出発時刻20分前まで)も440円で済むというメリットもあります。

なお株主優待券が手元に無くても、株主割引での予約までは可能です(購入時に株主優待券に書かれているコードを入力する)。搭乗まで日数がある場合は予約日含めて3日以内であれば予約をキープできるので、先に予約だけしてから株主優待券を買いに行くというのも可能です。

場合によっては往復割引やJALビジネスきっぷを使用

1回の搭乗でなるべく多くのFOPを稼ぐ必要があります。

特便割引だとFOPは区間マイルの75%になりますが、往復割引やJALビジネスきっぷであればFOPは区間マイルの100%になり、多くのFOPを得ることが可能です。それでいて普通運賃よりは少し安いです。

もちろん特便割引や株主割引より明らかに高額なのですが、需要が多かったり搭乗日が近づいていたりで特便割引のきっぷが高額になっている場合は往復割引やJALビジネスきっぷとの差額が小さくなるので、そちらを使う選択肢も出てきます。

なお往復割引やJALビジネスきっぷだと、当日キャンセル料も440円で済むというメリットもあります。

家族に秘密のJGC修行のルート案

上記の条件から、羽田空港を朝10時半以降に出る便に乗り、当日中に羽田空港に戻る隠密修行のためのルートをいくつか考えます。特便割引または株主割引(いずれもマイル積算率75%)で、基本的にクラスJに乗る想定。

時間は2022年9月時点のものを掲載しています。10月以降は時刻が異なる場合があります。

以下に記すFOPの計算は、2022年のFOP 2倍キャンペーンを前提とするので、キャンペーンがない通常期の計算とは異なります。

那覇と新千歳を1日で回る

朝10時半以降出発だと羽田〜那覇の2往復は不可能ですが、羽田〜那覇+羽田〜新千歳ならギリギリ可能です(各空港での乗り継ぎも1時間以上あり)。これを1度行うことで、一気に11,760FOPを得られます。

もし羽田〜那覇と羽田〜新千歳のそれぞれ片道をファーストクラスに変更できれば、14,512 FOP得られます!

さらに、羽田〜那覇と羽田〜新千歳のそれぞれ片道をファーストクラスに変更し、すべてマイル積算率100%の運賃(往復割引・JALビジネスきっぷ等)で予約すれば、約18,000 FOP得られます。3日あればJGC修行が終わる計算になるので、金に糸目を付けずにとにかく時間を節約したい人にはおすすめです。

ただし昼の沖縄と夜の北海道に降り立つことになるので、一日の間で気温が10度以上変わる場合があります。体調管理や服装選びには注意が必要です。

出発到着獲得FOP(75%クラスJ)
10:55 羽田13:45 那覇3,744
14:55 那覇17:30 羽田3,744
18:30 羽田20:00 新千歳2,136
21:05 新千歳22:40 羽田2,136
合計11,760

福岡と新千歳を1日で回る

羽田〜那覇路線は修行僧御用達の路線となっているため、国内線ファーストクラスの空きがなかなか見つかりません。そこで、那覇以外の長距離路線でなおかつ国内線ファーストクラスを予約しやすいルートを考えてみると、羽田〜福岡路線を思いつきます。

上の項と同様に羽田〜福岡と羽田〜新千歳を1往復ずつすると、8,928 FOPを得ることができます。

もし羽田〜福岡と羽田〜新千歳の片道をそれぞれ国内線ファーストクラスにし、なおかつすべてマイル積算率100%の運賃(往復割引・JALビジネスきっぷ等)にすると、12,804 FOPを得られるため、JALカードの初回搭乗 5,000 FOPと合わせると、4日あればJGC修行が終わります。羽田〜那覇のファーストクラスが取れない場合で、なおかつとにかく早く修行を終わらせたい方なら需要があるかと。

上の「那覇と新千歳を1日で回る」と比べると、夜の新千歳空港の乗り継ぎに時間の余裕ができるので、新千歳空港内のレストランや温泉をゆっくり楽しむことができます。

出発到着獲得FOP(75%クラスJ)
11:05 羽田13:05 福岡2,328
14:00 福岡15:30 羽田2,328
16:40 羽田18:15 新千歳2,136
20:10 新千歳21:50 羽田2,136
合計8,928

那覇経由で宮古島に行く

沖縄に行った後、宮古島に行って戻ることができます。羽田〜那覇の単純往復だと飽きるという方であれば、南国の海の景色を楽しむことができます。羽田〜那覇の片道をファーストクラスに変えると、合計が10,000 FOPを超えます。

行きの那覇空港での乗り継ぎが30分しかないため、実のところあまりオススメはできないルートです(最低乗り継ぎ時間ギリギリ)。しかし、この乗り継ぎをクリアできれば後は余裕があるため、必要であれば羽田に戻る時間をもっと早めることも可能です。

出発到着獲得FOP(75%クラスJ)
10:55 羽田13:45 那覇3,744
14:15 那覇15:10 宮古1,000
17:00 宮古17:50 那覇1,000
19:50 那覇22:10 羽田3,744
合計9,488

このルートは修行4日目で実際に試しています。

一筆書きで4レグ

単純往復を絶対避けたい・せっかくなので1日で色々な空港を回ってみたい、という方におすすめのルートです。一度に羽田・福岡・仙台・新千歳の4つの空港を回ることができます。このルートであれば新千歳空港以外は新幹線が通っている都市を回ることになるため、万が一の重大なトラブル(空港のシステムがダウンして当該空港を発着するすべての飛行機が欠航になった・急な悪天候や航空事故によりすべての滑走路が閉鎖された等)が発生しても当日中に東京に戻れる足があるという安心材料もあります。

2022年のキャンペーンでは一部のルートのみ追加で500 FOP加算されますが、仙台発着の便がこの対象になっているため、距離の割にはFOPを稼ぐことができます。なお仙台〜新千歳のこの時間の便は普通席しかありません。

羽田〜福岡または新千歳〜羽田をクラスJではなくファーストクラスに変えると、合計が10,000 FOPを超えます。

出発到着獲得FOP(75%クラスJ)
10:55 羽田12:50 福岡2,328
13:55 福岡15:45 仙台3,160
16:55 仙台18:05 新千歳1,904(普通席)
20:10 新千歳21:45 羽田2,136
合計9,528

このルートは修行1日目に試してみました。

実際にJGC修行をしてみました

6日間すべて日帰りにて、JGC修行は完結(解脱)しました。

JGC修行1日目(羽田→福岡→仙台→新千歳→羽田)

JGC修行2日目(羽田→新千歳→羽田)

JGC修行3日目(羽田→那覇→羽田)

JGC修行4日目(羽田→那覇→宮古→那覇→羽田)

JGC修行5日目(羽田→伊丹)

JGC修行6日目(羽田→伊丹→那覇→羽田)

  1. リモートワーク主体の職場で、会議をうまく回避 or 地上に居るタイミングに設定できるのなら、有休を使わずにできなくもないかもしれません(自己責任でお願いします)

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